資産配分のリバランスを実施(S&P500配当貴族ETFからEDVへ)

2025年4月にトランプ大統領の関税ショックがあった以降、S&P500、日経平均ともに順調に株価が上がってきました。個人向け国債のほかに、オルカン、楽天SCHD、NF日経高配当50、iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF、S&P500配当貴族,AGG,EDVなどに分散して積み立てをしていたのですが、日米株式が好調であったため、日米株式の比率が高まってしまいました。

そこで、特定口座にある株式系のETFの比率を下げて、債券系のETFの比率を上げることにしました。具体的には、運用管理費用が比較的高め”0.3025%(税抜0.275%)”で、12か月利回りの実績が低め(1.84%)であった”2236 S&P500配当貴族ETF”は売却して、米国ETFのEDV(Vanguard Extended Duration Treasury Index Fd ETF:バンガード超長期米国債ETF)を購入しておくことにしました。

グローバルXのS&P500配当貴族ETFについては、現在の水準からみると他の同様のETFと比較して運用管理費用が高かったため、乗り換えも候補にして検討していました。

現在、米国の金利はまだ高い水準で、経済指標は大きな衰えが見えないので、FRBは利下げに踏み切れない状況が続いています。そんな状況もあって、EDVの直近配当利回りは税引き前で「4.96%」になっています。また、ETFの経費率も0.05%ととても低いことが特徴です。現時点ではトランプ大統領は早く利下げを進めたいと思っていますが、パウエル議長は慎重な姿勢を示しています。もしも、利下げが進んでいけば、EDVの株価が上がる可能性があります。

今後、米国の経済指標が弱含みになったときは米国の株価が下がり、逆相関でEDVの株価が上がってくれるような動きをしてくれれば、多少は米国株価の暴落があったとしてもバランスを保つ方向で貢献してくれるのではないかというのが、EDVを選んだ理由です。償還まで20年程度の期間がある米国債の生債権を購入する方法もあり得るのですが、今一つ、証券会社にどの程度の手数料を取られているのかが不透明なことから、透明性の高いETFを選択しました。生債権であれば償還期限まで持ち切れば額面の金額で償還されるメリットがありますが、長期国債となると、償還期限まで持ち切る可能性は低いので、やはりETFの方が合っていそうです。

為替については、今まで通り、S&P配当貴族で持っていても、EDVで持っていても、リスクに違いはないので、今後の米国の金利政策がどうなるか、株価がどう反応するかによって、今回のリバランスが良かったのが悪かったのかが見えてくると思います。

8月1日発表の7月の雇用統計は弱かった上に、5月と6月の就業者数の伸びが大幅に下向き改定されました。景気悪化の方向なので利下げか?とも思えたのですが、7月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で約3年ぶりの大幅上昇を示しました。これは米関税政策の影響下でインフレ懸念されている状況で、利下げに踏み切るか否か非常に判断に難しい状況になっています。

今年のジャクソンホール会議は8月21日(木)から23日(土)まで開催され22日(金)にパウエル議長が講演することになっています。この講演の内容によっては、大きく相場が変化するかもしれません。

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