迷惑電話を受信者が判別してから電話に出ることができる「通話スクリーニング」機能をiOSが実装

最近、本当に迷惑電話が増えています。従来は連絡先に登録していない電話番号から電話が来たときは電話機を鳴らさずに留守番電話だけを残すという機能がiOSには実装されていましたが、今度は大切な電話を逃さないようにできる新機能「通話スクリーニング」がiOS26から実装されることになりました。iOS26は2025年秋に登場する予定です。

具体的には、連絡先に登録していない番号(見知らぬ番号)から着信があった際に、iPhoneが下記のように自動で電話に出てくれます。

「名前と要件を録音してください。発信先が応答できるか確認します」

着信を受けた人は「通話の理由」をタップすることでリアルタイムに文字起こしされた相手の要件をテキストで確認できます。もし、大事な要件であった場合は、「応答」をタップすれば通話に応答できます。

実は同様の通話スクリーニング機能はAndroidスマホのPixelにすでに実装されます。iOSではiOS17以降で「ライブ留守番電話」という機能を実装しています。留守番電話になったあと、自動的に相手が話す言葉を文字起こししてくれる機能です。もし文字を見て大切な電話と判断した場合には電話に出ることもできます。

このような機能が身近に使えるようになったのも、音声認識機能や文字起こしといった技術が進化したことにあります。通話スクリーニング機能が普及することによって、営業電話をかける側は、出てもらえない電話が増えることになるでしょう。営業電話自体が無意味になれば、迷惑電話が減る効果が期待できます。

心配があるとすれば、通話スクリーニングで文字起こしをしているときに、営業担当者が重要な電話であることを装い、無理やり電話に出るように促す作戦に出ることです。このような業者はその電話番号が迷惑電話として直ぐにブロック情報として共有される時代も来るのではないかと思います。

また、自宅に設置している固定電話でも同様のスクリーニング機能が使えるようになると良いのですが、電話機自体が高価になってしまうのでハードルが高いかもしれません。

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