テトラの外部濾過装置(バリューエックスパワーフィルター)「VX-90」の購入とレビュー

先日、15年間使い続けたエーハイムの外部濾過装置、プロフェッショナル3e 2078のACアダプター内部のコンデンサーが破裂して電解水が液漏れを起こしてしまい利用不可になったことを受けて、暫定的にテトラ社のパワーフィルター、「VX-90」を入手しました。120cm水槽で利用するには少し力不足ではありますが、比較的、評価は高いようです。2078のACアダプターと同程度の価格で入手できます。

こちらの商品、濾過槽の容量は7リットルですが、濾材コンテナは1リットルのものが4つで4リットルしかありません。エーハイム2078の濾材コンテナは2リットルのものが4つなので濾材だけで見ると半減することになります。

水流はフィルターの下から上に向かいます。従って、濾材コンテナは一番下にグラスリングなどの目が粗い汚れても流れを妨げないで水流を撹拌するような濾材、次に粗い目のスポンジ、さらに次は濾材といった感じで、上に行くに従って目の細かい濾材を入れるような形になります。本品にはアンモニアダウンやセラミックカーボンなどの濾材も付属しますが、濾過バクテリアが繁殖しているエーハイム2078の中の濾材を活用しました。

アンモニアダウンなどの化学的な濾材は効果が薄れたときに交換する必要もあり、メンテナンス効率や維持費から見て現実的ではないと考えています。やはり濾過バクテリアを繁殖させて維持できるような濾材が適していると思います。

Amazonで注文した翌日には商品が届きました。箱が思ったよりも小さいです。中から本体を取り出してみると、巨大なエーハイム2078と比較にならないほど小さいです。エーハイムクラシック2215程度の濾過能力は期待していたのですが、この見た目から考えると2213程度の能力かもしれません。

そこで、予備で保管していたインペラーシャフト付近から異音がする2217を引っ張り出してきて、これをプレフィルターとして、VX-90の前段に直列に接続することにしました。2217の濾材は抵抗が大きくならないようにシポラックスのようなリング状の濾材を詰め込んでおきました。

一方で、VX-90の方は一番下に2078で使っていたリング状の濾材、下から二段目にエーハイムの球状の濾材「サブストラット」、下から三段目と四段目に2078で使っていた洗車スポンジを角切りした濾材を入れてみました。VX-90の構造はエーハイム2078に近く、注水口から入ってきた水槽の水は一旦、パイプを通ってフィルターの底まで運ばれてきて、そこから濾過槽を上に向かって流れていきます。濾材の目詰まりを防ぐためには最適な構造だと思います。

これで水槽に接続して運転してみると、さすがに水流は2078と比べ物にならないほど弱いですが、うまく水流は作ることができています。

気になっていたVX-90の動作音ですが、ほぼ無音で居間で使っていても気になりません。十分に実用的です。当然、水漏れもなく、安心して使えます。引っ張り出してきたエーハイム2217の吸水口側の太いダブルタップが経年劣化で水漏れがあった程度です。こちらは予備のダブルタップに交換して何とかなりました。

しばらく、この状態で運転を続け、濾過不足が発生しないか観察します。

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