セゾンのゴールドカードで付帯することができたプライオリティパスのサービス内容が変更されることが2025年8月25日に発表されました。セゾンでは変更の理由を「会員証発行形式の変更」としています。
発行形式の変更
具体的には2025年11月4日からプライオリティパスはデジタル会員証(プライオリティパスアプリ)になります。プライオリティパスアプリの申込受付日は2025年11月4日12時を予定しています。申込後は即時にデジタル会員証が発行されます。
サービス内容の変更
さらに従来は追加で年会費11,000円を払えばプライオリティパスを使って様々な国の空港ラウンジなどを無料で利用できる「プレステージ」プランが提供されていましたが、今後は追加の年会費は必要なくなるもののラウンジ利用の都度別途料金(1回35米ドル)が必要な「スタンダード」プランになります。(プレステージ会員は通常の年会費は469米ドル必要なので、11,000円で利用できるのはとてもお得でした)
また、同伴者料金は税込4,400円から35米ドルへと、現時点での為替レートでは実質大幅値上げになります。(一部、同伴者利用ができないラウンジあり)
現在、すでに11,000円を払って付帯するプライオリティパスを持っている場合は12月以降は使えなくなります。(それ以前に有効期限があるカードはその日付まで)
有効期限が残っているのに11月30日め終了となる場合は、年会費11,000円を残期間で按分して返金する発表も行われています。
対象ゴールドカード
対象のゴールドカードは以下のとおりです。
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
- セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
- へきしんセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
- スルガ・セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
- 三井ショッピングカード《セゾン》LOOPゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
- 建設スマート・セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
私自身は以前は年会費優遇型のセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカードをメインカードにして使っていたのですが、JALのマイルがお得に貯まるセゾンマイルクラブに加入できなくなったため、メインカードはJALカードに変更しました。以前はプライオリティパスは楽天プラチナカードに付帯するカードを使っていましたが、楽天プラチナカードに付帯するプライオリティパスの無料利用特典が5回までに制限された際に解約したので、現在はプライオリティパスは持っていません。
各社でプライオリティパスの提供内容が徐々に厳しいものに変わってきているので、他のクレジットカード会社にも波及するのかもしれません。
【2025/08/28追記】
サービス改悪の背景
東洋経済にプライオリティパスのサービス改悪にかかわる背景を説明する記事がありました。
2023年頃からプライオリティパス運営会社のコリンソングループが日本国内の空港で飲食店やマッサージ、温浴施設などの施設を対象施設に加えたために、国内移動でこれらの施設を利用するケースが増えて、中には1日に出発地点と到着地点で複数施設を利用するケースも出てきました。プライオリティパスは一回の利用ごとにカード会社へ数十ドルが請求されて、ある大手会社では数億円単位で費用が増加する事態につながりました。これにより、各カード会社はプライオリティパスに関するサービス提供の見直しに迫られています。
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