総務省が携帯電話の契約数公表・楽天モバイルが徐々にシェア拡大

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12月22日に総務省が電気通信サービスの契約数とシェアを公表しました。モバイル通信の契約数は全部で2億1567万件、国民一人につき2契約近く契約している計算になります。前年同期比で5%も増えているので、一人で二回線目、三回線目を契約する人が増えているのでしょう。モバイル通信の金額が安くなってきたので、わざわざテザリングをするぐらいならば回線を追加で契約してしまおうと思うことも多いと思います。

MNOではシェアトップはNTTドコモ(シェア35.2%)ですが、徐々に楽天モバイルのシェアが上がっていることが特徴的です。楽天モバイルは前年同期比で0.2ポイント増、シェアは2.4%になりました。

一方でMVNOでは契約数が3193万件、前年同期比で15.7%増です。このなかで、SIMカード型の契約数シェアトップはインターネットイニシアティブ(IIJ)が20.4%です。MVNOはMNOに比較して伸び率が非常に大きいことがわかります。あまり詳しくない人は街中にショップがある大手の携帯電話会社と契約してしまうことが多いと思うのですが、徐々に時間が経つにつれてデジタルに強い世代が周りに増えて、MVNOを推薦するケースも増えているのかもしれません。

MNOとMVNOでトータルで見ると、心配なのは楽天モバイルの伸び率です。価格から考えれば他の大手携帯電話会社と比較して安いので、本当はもう少し伸び率が上がっても良いと感じます。やはり、通信品質に対する不安、オンラインでの申し込みが主体となっていることなどが、原因になっているのかもしれません。楽天では郵便局の窓口に楽天モバイルの申込窓口を併設するなどの対策も実施していましたが、残念ながら大きな効果には結びついていないようです。

最近では楽天市場のポイント倍率アップの仕組みで楽天モバイル契約者は倍率アップを増やすといった対策をとっているので、どちらかというと楽天グループ利用者からの囲い込みに焦点を当てているように見えます。



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