山崎元さんと水瀬ケンイチさんの「ほったらかし投資術」(朝日新聞出版)で基本の学び

投資の勉強をしているとよく耳にするのが、山崎元さんと水瀬ケンイチさんが書かれた「ほったらかし投資術」という書籍です。

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ほったらかし投資術を楽天koboで購入

以前から気になっていたのですが、楽天市場でお買い物マラソンを実施しているときに電子書籍(楽天kobo)という形で入手してみました。2023年に発売された全面改訂第3版です。2008年のリーマン・ショックの後遺症がまだ市場に残る2010年にオリジナル版が発売されて、その後、NISAの登場に合わせて2015年に改訂版がでています。

ほったらかし投資術の定義

はじめに「ほったらかし投資」の定義ですが、著者は「プロが考える最善の運用に大きく劣らず、なるべく簡単に実行できる、個人にとっての資産運用の具体的方法」としています。また、投資は「やらなければいけないもの」ではなく、「やると有利だと思った人がやるもの」という説明も分かりやすいです。

特に前回改訂からは老後2000万円問題が話題になったり、つみたてNISAに対応できるようにインデックスファンドで手数料の引き下げ競争があったりと市場の環境も大きく変わっています。

簡単!実行マニュアル

第二章で、ほったらかし投資の簡単!実行マニュアルが紹介されます。詳細は書籍に譲りますが、下記の3種類に分けることが推奨されていました。

  • 普通預金(緊急時向け)
  • 個人向け国債(変動10)または銀行預金←無リスク資産
  • eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリーなど) ←リスク資産なので大きく元本割れするリスクがある

また、つみたてNISA、NISA(成長投資枠)、iDeCoといった税制上有利な運用口座を最大限活用し、これらの口座で運用する商品は全世界株式のローコストインデックスファンドにすることが推奨されています。

長期・分散・低コスト

山崎さんが勧めているのは個人向け国債(変動10)にしろ、eMAXIS Slim全世界株式にせよ、長期にわたってずっと売却せずにほったらかし、複数のアセットに分散し、信託報酬が安い低コストな商品を選ぶことを基本にするように勧めています。ただし、退職金のようにまとまった現金があった場合は、「時間分散」ではなく一括投資した方が最も合理的な投資戦略になると思うと説明しています。もし、この先相場が大きく下落することが分っている人であれば、そのときに投資した方が有利だと思うのですが、なかなか先が分かる人はいません。ただ、一括投資をしたあとに相場の大きな下落があると精神的には大きなショックを受けるので、不利になるとは分っていても時間分散して投資をしたくなってきます。

山崎元さんの「つみたて投資」に対する考え方は、こちらで詳しく解説されています。

個人向け国債を購入するときの注意

山崎元さんのほったらかし投資の説明動画を見ていると、個人向け国債を購入するときの注意事項を説明されていました。取り扱い金融機関の窓口に行って個人向け国債を購入しようとすると、その金融機関がおすすめしたい投資信託などを推薦されて、結果、個人向け国債を購入せずに別の商品を買ってしまったということが起こりえるとのことです。そこで、山崎元さんは個人向け国債を購入するときにはネット証券会社で購入することを推奨していました。私自身も楽天証券で購入しています。こちらで紹介しています。

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