今日の朝、京王電鉄井の頭線の井の頭公園駅近くで火災があり、吉祥寺駅と富士見ヶ丘駅の間で電車が運転できなくなっています。現在は富士見ヶ丘駅と渋谷駅の間で折り返し運転をしています。渋谷駅の行き先表示板にはすべての電車が各駅停車で富士見ヶ丘行きとなっていることがわかります。(一部、急行も運転されていますが富士見ヶ丘止まりです)
最初、情報を聞いたときには、沿線の民家などで火災があったのかと思っていました。しかし、Xで流れてくる情報を見ていると様子が違います。井の頭公園駅から吉祥寺寄り直ぐの場所にあるガードで火の手が上がっていて、線路周辺全体が燃えているように見えます。

本線上で電車が停止してしまいました、動けない状態になってしまったので、一部の踏切は鳴りっぱなしの状態となり、遮断器を職員さんの人手で上げ下げする場所もありました。(本線上で止まっていた車両は本線逆走という珍しい方法で富士見ヶ丘車両基地に回送されたことがXで報告されています)
現場は鉄橋の塗装工事中で、鉄橋下には塗料などが保存されていました。この塗料が激しく燃える原因の一つとなったと考えられます。鎮火したあとの現場付近の動画を見ると、回収された塗料の一斗缶がたくさん食べられているものがありました。現場からは塗料の臭いがひどいという報告もあります。また、火災時の動画を見ていると、パンパンと爆発する音も聞こえていたので、熱で一斗缶が破裂していた可能性もあります。さらに線路の枕木も燃えてしまったため、復旧には多くの時間がかかりそうだというレポートもありました。
こちらの鉄橋(ガード)はテレビドラマなどでもよく登場する場所で、真田広之さんや桜井幸子さんが出演したドラマ高校教師でもたびたび登場しました。鉄橋そのものは昭和七年に設置された銘板が貼り付けられています。かなりの火力で鉄橋自体の構造物も高温状態になったと考えられるので、こちらの影響も気になります。
現在、懸命の復旧活動が行われていますが、まだ運転再開の見通しは発表されていません。

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