楽天証券がマネーファンドを6月から取扱開始を発表

日本でも金利がある世界に徐々に戻ってきたことから、楽天証券では6月から楽天・マネーファンドの取り扱いを開始することを発表しました。株式や投資信託などの購入に向けて楽天証券で保有している現金に少しの分配金を付けられるようになります。

このファンドは内外の公社債およびコマーシャル・ペーパーを中心に投資を行って、安定した収益の確保を目指して安定運用を行うとされています。以前、証券会社で扱われていたMRF(マネー・リザーブ・ファンド)と同じ性格の商品なのでしょう。

決算日は毎日、原則として信託財産から生じる利益の全額を毎日分配するとしています。したがって、短期間の預け入れでも分配金を得られる可能性があります。購入手数料は無料、運用額に追加した日の翌日から運用が開始されます。また、午後四時までに引き出しの申し込みをすると、翌営業日に現金化が可能です。

気になったのは、気になったのは管理報酬の高さです。ファンドの元本の額に年率1%以内の率を乗じて得た額とされています。少し余裕をもって、1%以内とされているのだとは思いますが、利用者から見ると敬遠されてしまうと思います。低管理報酬の投資信託などでは0.1%を下回ることも珍しくないので、最大1%と聞くと心配になってしまいます。

また、この商品は安定した収益を目標としているものの、100%の元本保証がある商品ではありません。公社債等に投資をする限りは、その国でデフォルトなどの事態が発生すると大きく元本割れするリスクは意識する必要があります。(そのときは経済自体が大きな混乱に陥っているので、他の商品でも大きな影響が出ている可能性は高いです)

楽天マネーファンドが6月から運用開始されたとき、どの程度の利率が提示されて、また管理報酬はいくらになるのか、確認したいと思います。

コメント