2025年4月6日(日)から4月7日(月)にかけて、NEXCO中日本では大規模なETCシステムの障害が発生しました。当初は有人の料金所を使って手続きを行っていたため、各所で大規模な渋滞が発生し、高速道路の利用者は混乱していました。その後、ETCゲートを開けてそのままETC車を通行させ、後日、料金を回収することとしたため、各所の渋滞は逐次解消していきました。
そんなETCシステムの障害は結局は障害発生日当日だけでは対策が終わらず、翌日までかかってしまいました。この期間にたくさんのクルマが通行しています。私自身もこの期間に中央道の相模湖インターチェンジから国立府中インターチェンジまでを利用したため、後日申告を終わらせました。しかし、何週間経っても申告に対する回答はありませんでした。
その後、5月2日になって、NEXCO中日本からは次の発表がありました。(要約すると支払手続きが終わった、または進んでいる顧客に対しては全額を何らかの手段で還元、事後精算の呼びかけは終了)
- 通行料金の支払い手続きが進んでいる顧客に対しては、後日、ご利用料金と同額のETCマイレージサービスの還元額の付与などにより還元
- 障害が発生した料金所の中にETCの無線通信を継続していた料金所があり、原因の確定後に課金データの確認を進めた結果、記録データが正常であることが判明。この料金所を通過し課金された顧客
- 一般レーン等においてETCクレジットカード等で支払った顧客
- ETCコーポレートカードで無線通信により課金処理が進んでいる顧客および一般レーンなどでETCコーポレートカードで支払った顧客は、利用料金と同額を高速道路会社からの今後の請求分から減額
- 現金等で支払った顧客に対しては申し出により利用料金と同額相当のクオカードにより還元
- 障害発生後にNEXCO中日本のWEBサイト等から支払い手続きの申し出をした顧客に対しては、請求を実施しない(支払申出の受付は本日をもって終了)
詳細はこちらにお知らせが掲載されています。
事後の支払申請については障害発生期間中に利用したと想定される車両のうち、4%程度しか申告がない状況でしたので、このまま請求すれば、正直に申告した人だけが支払うことになる、公平感に欠く結果になるところでしたので、妥当な対応だと思います。支払った顧客に対して還元をするのは、とてつもなく大変な作業になるのでないかと思います。あくまでも今回の扱いとしては「無料」としたわけではなく、請求をした上で還元をするという扱いにすることで規則との整合を図ったようです。
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