大阪市立中央図書館窓口等委託事業者交代に伴う業務停滞と調達の問題

大阪市立中央図書館のお知らせに注目が集まっています。令和7年4月1日から窓口等業務委託の受託業者が交代したところ、予約された図書等を渡すまでに長時間待たせたり、返却された図書等を所定の位置に戻せない状況が続いているということです。確かにXを見ていると、このような投稿がいくつかありました。(ただ、多くの苦情が寄せられていて大混乱しているということはないようにも見えます)

こちらが大阪市立図書館のお知らせです。

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中央図書館窓口等委託事業者の交代に伴う業務の停滞について

 大阪市立中央図書館において、令和7年4月1日から、窓口等業務委託の受託事業者が交代したことに伴い、予約された図書等をお渡しするまで長期間お待たせしているとともに、返却された図書等を所定の位置に戻せていない状況が続いております。
 これらの業務は委託の範囲であり、代わって市職員が当該業務を行うことができないため、図書館といたしましては、受託事業者に対し、遅滞なく業務を行うよう強く指導しております。
 大阪市立図書館をご利用のみなさまには、必要とされる図書等を迅速にご提供できておらず、大変ご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申しあげますとともに、ご理解いただきますようお願いいたします。

 なんだか、このお知らせはとても違和感があります。業務が委託の範囲だから市の職員が手伝うことが出来ないというのは、どういうことなのでしょう。迷惑を被っているのは市民なので、市の職員は事態の収束に向けて緊急対策をとることが普通ではないでしょうか。

 今回、どのような経緯で新たな業者に切り替わったのか経緯はよく判りませんでしたが、コスト削減のために職員の定数削減を進めること等の情報公開はあったので、入札を実施して提案価格が低い業者に切り替えたのでしょうか。

 まずは迅速な混乱の収束、その後は原因の究明と再発防止策の立案という形で進むと思います。図書館で実施しなければいけない業務量を定量的に見積もるために必要な情報を発注者側が提示できていたかどうかも気になります。今後、今回の業者の変更手続きに関して、単に業者の責任で業務が正しく遂行できていないのか、発注者側に何らかの問題があったのか、検証が必要なのではないかと思います。

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