三連休を終えた2025年8月12日の東京証券取引所は自動車などの自動車や電機などの輸出関連銘柄、銀行、商社などに買い注文が広く集まり日経平均株価が大幅に上昇しました。そして、9時15分頃には2024年7月につけた取引時間中の最高値となる4万2426円を上回っています。(TOPIXも取引時間中の最高値を塗り替えています)
米国の株価については主要なインフレ統計の発表を12日に控えていることからS&P500は失速している形になっている中、日本の株式市場はとても元気です。そろそろ投資家は夏休みに入って夏枯れ相場入りかと思っていたのですが、とても意外な展開でした。
輸出企業の株価が上がっていることから考えると、日米関税交渉の延長で、週末に米政権の高官が対日関税の上乗せ是正の発表に向けて最終調整していると発言し、日本と米国の認識の差が狭まったと判断した投資家の安心感の広がりは一つ要因として挙げられるでしょう。トランプ大統領が11日に対中関税の一部を再び90日間延期するための大統領令に署名したという報道も安心材料の一つになっていると思います。
また、楽天証券のトウシルの記事にあるように外国人投資家の目から見ると、日本の株価は割安に見えているという理由も大きいのでしょう。
しかし、日経平均株価は好調に上げているとは言え、そろそろかなりの高値圏に入っている印象です。一部の投資家は利益確定売りをする人も出てくるかもしれません。また、今後発表される米国の経済指標によっては、大きな下げがあってもおかしくありません。少し、慎重に今後の推移を観察したいと思っています。
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