三菱UFJ銀行の公式サイトで三菱UFJダイレクトの説明を見ているときに、セキュリティ対策強化のためにIBMのRapportというウイルス対策ソフトがインターネットバンキング利用者向けに無料で配布されていることを初めて知りました。
Rapport(ラポート)とはインターネットバンキングを狙ったウイルスを検知・駆除するPC用ウイルス対策ソフトです。(携帯電話やスマホでは使えません)
本ソフトを使うことにより、他のウイルス対策ソフトでは検知できないウイルスも独自の方法で検知できる場合があるとしています。
しかし、ウイルス対策ソフトを入れたから100%安全ということはありません。Rapportをインストールしても、不正ウイルスに感染する可能性が完全になくなるわけではありません。
例えば、家を例にすると、ドアに鍵を付けておいても、100%の泥棒を防止することはできません。ガキを二重にしたり、出入りできそうな窓にロックを追加したりといった二重、三重の防止策を打つことによって、少しづつ犯罪のリスクが減ることと同様です。
本Rapportは市販のウイルスソフトと一緒に利用することが推奨されています。Rapportはインターネットバンキングを狙ったウイルスに特化しています。一般的なウイルスの検知・駆除方法とは異なる動作をするのが特徴です。また、インストールしたあとも無料で利用し続けることができます。
Windows11などを使っていると、最初からウイルス対策ソフトのMicrosoft Defenderが導入されていますが、合わせてRapportはセキュリティをより強化するためにインストールしておきたいと思っています。
なお、みずほ銀行については、Rapportの配布を2022年3月13日をもって終了し、3月14日以降はsaat netizen(サート・ネチズン)の配布に切り替えています。Rapportは現在はみずほダイレクトにおいては機能しません。利用するパソコンにsaat netizenをインストールしておくと、みずほダイレクトへのアクセス時に自動で起動してインターネットバンキングの認証情報を搾取しようとするウイルス等を検知・駆除します。
金融機関によって推奨するウイルス対策ソフトを変えてしまうと、複数の金融機関と取引しているパソコンはウイルス対策ソフトだらけになってしまいます。ウイルス対策ソフトを多く導入しすぎると、パソコンの動作が遅くなったり、誤動作する確率も上がるので、できれば金融機関で話し合って推奨するウイルス対策ソフトを絞ってほしいとも思いました。
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