
東京証券取引所はライブドア事件をきっかけとして、後場の開始時間をそれまでの12時30分から13時に、30分間遅らせてきていました。
これは約定件数が東証のシステムの制限を超えてしまうことを懸念して実施していました。すでに1月19日から3ヶ月近くにわたり続けられています。
この取引時間を4月内にももとに戻したい旨を西室社長が発言しました。今回の措置の原因となったライブドア自体が上場廃止になって、東証での取り引きが行われなくなること、および東証の精算システム自体も切り替えられていることより、そろそろ解除しても大丈夫という判断にいたったのでしょう。
しかし、取引時間を延長しても良いくらいのこのご時世で、コンピューターシステムの処理能力の問題で取引時間を制限してしまうという今回の東証の措置はお粗末きわまりないものでした。今後は取引量の増加を見据えつつ、必要なコンピューター処理能力の確保、増強を進めて欲しいと思います。
【2025年5月1日追記】
東証の売買立会は前場と後場に分かれていますが、前場は午前9時から午前11時半まで、後場は午後12時半から15時半までになりました。以前は後場が15時まででしたので30分間延長しています。なお、前場は午前8時から、後場は午後12時5分から注文の受付を行っています。
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