東証が貴金属関連ETFの取引に関して注意喚起

東京証券取引所は、「1540」純金上場信託(現物国内保管型)および「1541 」純プラチナ上場信託(現物国内保管型)の2つについて、市場価格が基準価額(人口あたりの純資産額)と比較して高い状態で推移する傾向が続いていることを警告しています。

10月16日現在の乖離状況は下記のとおりです。

  • 1540 基準価額19604.9円、市場価格22395円
  • 1541 基準価額7957.13円、市場価格9326円

今回の注意喚起に伴い、利益確定の売りが増えて、ETFの価格が反落する場面もありました。

このような乖離が発生する原因は、金のETFの価格は株式と同じように取引所で売買されるので、市場の需要と供給のバランスで価格が変動するためです。本来であれば金の価格と連動してほしいところですが、あまりにもETF自体の需要が多い場合には価格が変動して金の価格と乖離してしまう場合があります。田中貴金属工業などで小口の金の現物生産が追いつかず、引き渡しに制限を設けた報道もありましたが、このような動きもうけて金ETFの人気がさらに高まったのかもしれません。

私自身は米国市場に上場しているステート・ストリートのETF、GLDMを長期保有を前提に少しずつ積み立てています。信託報酬率が年率0.1%と非常に低く他のETFと比較して優位性があります。また、楽天証券を介して米国ETFを購入すると通常は取引手数料が発生しますが、GLDMは2025年10月21日現在で買付手数料無料米国ETFの一つになっているため手数料がかからないことが魅力です。

このGLDMが現物の金の価格と比較して、どのくらいの乖離が発生しているのかを確認したかったのですが、正確な情報にたどり着いていないので、引き続き、探してみます。

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