現在、楽天スーパーセールが開催されていますが、楽天の電子書籍サービス「Kobo」で半額セールが開催されていて、その中に水瀬ケンイチさんの著書が入っていました。「彼はそれを賢者の投資術と言った」という書籍です。
- 【送料無料】彼はそれを「賢者の投資術」と言った 水瀬ケンイチのインデックス投資25年間の道のり全公開/水瀬ケンイチ
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水瀬ケンイチさんは、ほったらかし投資を推奨する方で、先日は山本元さんと水瀬ケンイチさんが書かれた「ほったらかし投資術」という本も読んでみました。全世界株式インデックスファンド(オルカン)と個人向け国債(変動10年)に分散して投資するというシンプルな内容でとても分かりやすい本でした。
今回購入した「彼はそれを賢者の投資術と言った」は水瀬ケンイチさんご自身が億り人になるまでの25年間の道のりを公開した内容となっています。
著者は最初からインデックス投資をしていたわけではなく、株価のトレンドを分析(テクニカル分析)して銘柄の売買をしたり、ファンダメンタルズ分析をして銘柄を売買したりしていました。しかし、ある書籍との出会いで、インデックス投資に切り替えています。そのある本というのは、バートン・マルキール氏が執筆した「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」です。1973年の初版発売以来、世界中で読みつがれている投資の古典的な名著と言われています。この本では、そのものズバリで、個人投資家にとってベストな戦略は低コストのインデックスファンドへの長期投資であるとしています。よく投資系の記事でも引用されていますが、プロが運用する実際のアクティブファンドであっても長期的に見ると大半のファンドが市場平均(インデックス)に負けているという現実をアクティブファンドの運用成績をデータで検証して明らかにしています。
水瀬ケンイチさんもこの書籍に影響を受けて、手間を掛けずにストレスの少ないインデックス投資への長期投資に方針を切り替えています。途中、大きな暴落にも直面し手持ちの資産が大きく目減りするような自体に遭遇したときの気持ちや対応方法など、参考になる情報も多かったです。
また、外国債券は不要という主張も新鮮でした。年金の運用をしているGPIFも国内債券と外国債券に分けて投資をしているので組み合わせるのがベストかと思っていたのですが、どうしても外国債券には為替のリスクがつきまとうことと、為替変動の影響を差し引くと外国債券の期待リターンは国内債券とほぼ同等になるという主張です。
日本にいると、過去30年間は金利が滅茶苦茶に低かった時代を経験してきているので、本当かな?と思ってしまうところもありました。しかし、今の高市政権下では日本国債の金利上昇が凄い勢で進んでいて、実は米国国債よりも日本国債の方が金利が高いという未来がやってくる、また日米金利差縮小で今よりも大きく円高になりドル建ての資産が目減りする可能性もゼロではないので、よく考えてみたいと思います。

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