FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)で金利の誘導目標を0.25%引き下げることを決定

米連邦準備理事会(FOMC)では9月16日から17日にかけて行なわれた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンドレート金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げて4.00%-4.25%とすることを発表しました。ほぼほぼ、市場の予測通りということで、大きなサプライズはありません。

トランプ大統領は前々から利下げを要求してきましたが、FOMCでは関税の影響などが見えていない段階での金利引き下げについて慎重な態度をとってきました。ここにきて、雇用の側面で黄色信号がともってきたので、トランプ政権の強硬な通商政策によるインフレリスクよりも、景気減速と失業率上昇に対する懸念を強めている可能性があります。

今回の利下げは2024年12月以来の6会合ぶりで、トランプ第二期政権では初めての利下げとなります。FOMCでは9月16日に就任したばかりのミラン理事が0.5%ポイントの大幅利下げを主張しましたが、この意見に対する広い支持はなく、0.25%の引き下げで決定されました。

FOMCの参加者19人による政策金利の見通しでは年内にあと2回の利下げが行われるという想定が示されて、前回の想定よりも一回増えています。ただし、7人は年内にさらなる利下げの必要はないと見通しを示していますので、あくまでも今後出てくる各種経済指標の動向次第なのでしょう。

年末時点における金利予測の中央値は3.6%、前回よりも0.3ポイント引き下げられています。

2025年9月17日のNYダウ終値は前日終値よりも260.42ドル上がって46,018.32ドル(S&P500とNASDAQは僅かながらに下落)、日経平均は9月18日午後1時の段階で595.54円上がって45,385.92円です。FOMCの今回の発表内容は大きなサプライズはなく、すでに株価には織り込まれているのかと思っていましたが、意外と伸びていることに驚きました。

今後の米国債がどのように動くのか観察していきたいと思います。

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