TOB(公開買付)の公表に伴う対応方法の検討(TOB参加か市場売却か)

 昨日、NTTがNTTデータの株式をTOB(公開買付)して完全子会社化、NTTデータは上場廃止し株式は非公開化することを発表しました。

NTTデータ 豊洲センタービル&豊洲アネックス
NTTデータ

 今回のTOBによる買い付け価格は1株当たり4000円です。5月8日は9時の前場が始まる前に日経新聞がリーク報道をしたことに伴い、発表当日はストップ高の水準に張り付き、2日目の5月9日AM11時頃の時点ではTOB価格近くの3980円に株価は上昇していました。

 かなり長い期間(30年近く?)持ち続けてきた株式をSMBC日興証券と楽天証券に分けて保有しています。これらの株式を市場で売却するのが良いのか、TOBに参加するのが良いのか考えてみました。

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市場売却とTOB参加の比較

 市場で売却するする際のデメリットは下記の通りです。

  • 売買手数料がかかる (楽天証券はゼロコースであれば無料。日興証券は約定代金に応じた手数料が必要)
  • 特定口座(源泉徴収あり)の場合、確定申告は原則不要。譲渡益に対して約20%の税金が引かれて支払われる
  • 市場での売買価格がTOBの買い取り価格よりも若干安め

 今回のTOBに応募した際のデメリットは下記の通りです。

  • 野村証券の口座が必要。(野村証券に口座が無ければ新規開設)
  • 各証券会社から野村證券への株式の移管手数料が必要な場合あり
    • SMBC日興証券:野村證券への移管手数料(特定口座)は1銘柄あたり1000円。電話で申し込み。(ただし、「他社が公開買付代理人となる公開買付け等への応募のために預け替えを行われる場合」は無料)
    • 楽天証券:無料(国内株式を当社から他社へ移管する場合、他社から当社へ移管する場合、どちらも当社では手数料はかかりません。ただし、他社においては手数料がかかる場合があります。あらかじめご確認ください)
    • 野村の口座開設、株式移管、TOBの手続きなどと手間がとてもかかる

 市場売却するとSMBC日興証券は売買手数料がかかってしまうことに対して、TOB参加であれば野村證券への株式移管も含めて手数料がかからずに済むようなので、今回はTOBに参加することにしました。

野村證券の口座開設

 もともとは野村のホームトレードが始まった頃から口座を持っていたのですが、間が悪いことに証券会社を集約するために数ヶ月前に口座を閉じてしまっていました。

 そこで、野村證券に口座を開設するところから手続きを始めます。今回とても驚いたのですが、マイナンバーカードが活用(スピード口座開設)されることで、いつの間にか口座開設はとても簡単になっていました。

 口座は2種類あります。一つはオンライン取引に限られる野村ネット&コール口座、もう一つはオンライン取引のほかに店舗で対面取引もしたい人向けの店舗口座です。今回は野村ネット&コール口座にしました。また、出金口座は楽天銀行にしておきました。

 会社から家に帰ってからスマホで口座開設の申し込みをしたところ、翌日の午前11過ぎには口座開設完了のメールが来ていました。野村のアプリをスマホにインストールしログインすると直ぐに取引可能な状態になりました。

SMBC日興証券から野村への株式移管

 日興証券のコールセンターに平日の午後5時50分頃に電話しました。オペレーターの方につながるまで5分ほどかかりましたが、思ったよりは簡単につながり安堵しました。オペレーターの方に「TOBに参加したいのでNTTデータの株式を野村證券に移管したい」ことを伝えると直ぐに理解してくれて、自宅に書類を郵送してくれることになりました。

楽天証券から野村への株式移管

 こちらはウェブから申し込みができるので便利です。困ったことは、野村證券の支店名と支店の所在地住所を記入しなければいけなかった点です。下記のように記載して申請しました。

  • 野村證券の支店名 野村ネット&コール
  • 所在地 東京都中央区日本橋1-13-1

野村ネット&コールに関して

今後の段取り

日興証券から書類が届いたら記入をしてから返送、野村證券に株式が集約できたら、TOBの手続きをしていきたいと思います。

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