レバノン各地でヒズボラの戦闘員が所有する無線機(トランシーバー)が9月18日に相次いで爆発するという痛ましい事件がありました。9月17日にはポケットベル数千個が一斉に爆発する事件があったばかりの事件です。
ロイター通信では爆発したトランシーバーは「日本製」と書かれていたと報じています。この報道を受けて、大阪に本社を置く、アイコム株式会社がニュースリリースを発表しています。
- 機種はIC-V82
- アイコム株式会社が2004年から2014年10月にかけて中東を含む海外向けに生産・出荷していたハンディ型無線機
- 約10年前に終売。以降は本社からの出荷は実施していない。
- すでに本体を動作させるためのバッテリーの生産も終売
- 偽造品防止のためのホログラムシールが貼付されていないため、アイコム株式会社から出荷した製品かどうかは確認できない
- 海外向け製品については、当社正規販売代理店にのみ販売
- 出荷については経済産業省が定める安全保障貿易管理の規定に基づく輸出プログラム(アイコム安全保障貿易管理プログラム)を策定したうえで出荷。厳格な輸出管理を行なっている
- 無線機はすべて和歌山県にある生産子会社・和歌山アイコム株式会社でISO9001/14001/27001に基づく厳格な管理体制のもとで生産
- 規定の部品以外を使用することはない
- すべての無線機を同工場で生産しており、海外での生産は行なっていない
アイコム株式会社では新たな事実が判明した場合は改めてウェブサイトで公開するとしています。
【2024年9月25日追記】
「爆発で使用された無線機が当社製のものである可能性は限りなく低いと考えています」とアイコム株式会社では見解を公式サイトで発表しました。合わせて今後は模造品対策を強化(信頼性がより高いQRコードによる認証システムに集約等)することを発表しています。
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