ソフトバンクによる契約者に関する信用情報の誤登録(料金を払っているのに滞納と登録)

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 10月1日に「ソフトバンク利用者 滞納と誤登録」という報道が各報道機関でなされました。記事の内容を読んでみると、述べ1万6000人あまりの携帯電話契約者に関して、実際には料金を支払っているのに、「滞納している」という誤った情報を信用情報機関に登録してしまったというのです。

 さらに調べてみると、実際に誤登録をしてしまった件数は6万3133件、そのうち信用情報機関にクレジットカードを作成しようとする事業者から照会があった件数が1万6827件なのだそうです。(ケータイWatch)

 しかも、契約者からの問い合わせで事態が発覚したのが、2013年3月であったにもかかわらず、報道発表をしたのが、2013年10月1日まで遅れました。

 ソフトバンクモバイルの公式サイトを見てみると、トップページにこの情報が10月2日の午前9時現在では掲載されていません。

トップページの真ん中のカラムには、

  • 人気のキャンペーン
  • 人気の製品情報
  • 新着情報
  • プレスリリース(ソフトバンク)
  • プレスリリース(ソフトバンクモバイル)

のカテゴリーに分かれているのですが、このどこにも掲載されていませんでした。どこに掲載されているのか調べてみると、

ホーム>ニュース>お知らせ

という三段回目の階層に情報がありました。契約者にとっては非常に心配な情報であるにもかかわらず、情報を隠蔽しようとしている印象を受けます。

タイトルは、

  • 「2013年10月1日 信用情報機関への入金登録情報誤りについて」

となっていました。このお知らせについては、事態が発覚した時期などについては触れられておらず、「誤登録された情報は、全て正しい信用情報情報に修正されております」、「誤登録データの精査を社内で進め、影響があったかもしれないお客様へのお詫びとご連絡をさせていただきました」という発生後の対応についてが書かれていました。

 これだけの問題であるにもかかわらず、ケータイWatchによれば、ソフトバンクモバイルは「今回の件で会見を実施する予定はない」とのことです。

 日経新聞の記事によると、誤りが発生したのは、2009年10月から2013年の8月まで、特に2012年10月から2013年3月に集中していました。システムの改修を行ったときのプログラムの改修ミスが原因とみられるとされています。

 さらに時事ドットコムの記事では、2013年3月に契約者の指摘で発覚、ここでシステムを改修したが不具合が残っていたため発覚後も約1000件でカードやローンの契約に影響が出た恐れがあると報道しています。ここで何故、報道発表を行わずに隠蔽してしまったのか、非常に気になります。監督官庁の経済産業省には報告したとしていますが、それはいつのことなのでしょう。調べてみると、経産省には発覚した2013年3月には報告したとケータイWatchに書かれていました。では何故、経産省は社外発表を行うことを指導しなかったのかが気になります。

 また、マイナビニュースによれば信用情報機関は、シーアイシーと日本情報機構、そして影響については同社と提携している個人信用情報機関(全国銀行個人情報センター)に加盟している会員各社で、クレジット契約、ローン契約の申し込みといった信用情報を利用した取引を実施した場合に影響が生じた可能性があるそうです。

 ソフトバンクモバイルは9月30日に孫正義社長も登壇し新製品発表会を実施したばかりです。この場では、高らかに、「850日以上 重大事故なし 継続中」と発表をしたばかりです。確かに回線にかかわる故障は発生しなかったのかもしれませんが、信用情報の誤登録という重大事故を隠してこのような発表を行うことには、大きな不信感を抱いてしまいました。

 公共インフラを担う企業としては、いささか不安な対応です。私自身、現在のところはiPhone4sの契約をソフトバンクで続けていますが、来年1月の二年縛り切り替え時にMNPで転出したいと思っています。

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