大井川鉄道の家山駅から川根温泉笹間渡駅までが運転再開

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大井川鉄道本線は2022年9月の台風15号によって大きな被害を受けました。2023年9月までは金谷駅と家山駅の間で折り返し運転をしていました。

大井川鉄道では大井川のさらに上流、千頭駅と井川駅の間にも路線を持っています。

しかし、大井川鉄道本線の家山駅と千頭駅の間の区間は不通となっています。以前であれば、新金谷駅から千頭駅まで観光用のSL列車を運転して、さらに井川駅まで観光客に利用してもらうことができていましたが、SL列車は新金谷駅と家山駅を往復することしかできず、大井川上流地域まで観光客を輸送することが難しくなっています。

そんな状況もあり、大井川鉄道は経営が非常に厳しい状況に陥り、従来は川根本町の財政支援を受けながら運転していた普通列車代行バスは9月30日をもって大井川鉄道による運転を終了して、10月からは川根本町が運営するコミュニティバスという位置づけになります。

そんな厳しい状況にあった大井川鉄道に少しだけ明るいニュースがあります。不通であった家山駅と千頭駅の区間のうち、家山駅から川根温泉笹間渡駅までの区間が10月から部分的に運転を再開します。

川根温泉には大井川鉄道川根温泉ホテルがあるほか、日帰り温泉施設(川根温泉ふれあいの泉)、道の駅川根温泉もあります。ここに観光客を誘致しやすくなったことはとても明るいニュースだと思います。

しかし、大井川鉄道本線の残りあと半分、川根温泉笹間渡駅から千頭駅の間はまだまったく復旧の見通しがたっていません。2023年3月から署名活動が行われて川根本町の人口の6倍近くの署名を集めています。復旧費用には19億円もの巨額が必要になるとの試算もあって、静岡県に全面的な支援を要請していますが、まだ大きな進展はありません。

早い全線開通を願っています。

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