伊藤忠商事のWBC決勝観戦は勤務扱いの良し悪し

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伊藤忠商事がWBCの決勝戦の際に社内会議室でパブリックビューイング会場を設けて、会長をはじめとして社員が集まって応援したことをはじめ、パブリックビューイング会場に行くことがきでなかった社員についても、WBC決勝の観戦は勤務扱いにすることを決め実施しました。

このパブリックビューイングを実施した会場には、本社で働く2500人のうち500人が観戦したとのことです。

いくつかの報道機関ではこのパブリックビューイングが行われていた社内の会議室で取材を実施し報道しています。

報道やSNSを見ると、「働き方が一変した」、「さすが将来性のある商社」等、好意的に受け止められていて、会社としては社風の良さをアピールするチャンスになったのではないかと思います。

会長が取材に答えているのですが、「こういう場を設定しなくても、おそらく、みんなパソコンとかスマホで見てると思う。それだったら、けじめをつけて、みんなで応援しようということにした方がいい」と答えています。

ただ、勤務中にWBCをみんな見ていると決めつけるのは、社員のことを信用していないようにも聞こえて違和感がありました。

また、報道の雰囲気を見る限りは会長の発案で独走したようにも感じます。もしそうだとしたら、会長の発案に同調せざるを得ない会社の雰囲気にも怖さを感じます。

働き方の改革はWBCのイベントをみんなで見る等、誰かの発案で急に実行されるものではなく、裁量労働制を導入して、個人の選択で勤務時間中に中抜けをしてWBCを観戦する、提携勤務であっても、二時間、四時間等の柔軟な休み時間を取ることができる等、会社の制度が柔軟で社員に選択肢が多様にあることを指すと思います。

パブリックビューイング会場を設けて、かつ会社に多様な働き方を選択できる制度かあり、その上で社員が集まったのであれば、素晴らしいことだと思いますが、「WBC観戦を勤務時間として認める」というのは、いかがなものなのでしょう。

WBCを生で観たくてたまらなかった人、かつこの時間に空けることができた人は嬉しくてたまらなかったと思いますが、他のことに関心がある人にとってはあまり意味が無い、個々の人が持つ多様性を尊重する仕組みがあることが大事です。

今回の報道は少し違和感のある内容に感じました。

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