回線障害対策でデュアルSIMは有効だがなぜ料金は顧客負担?

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大手の携帯電話会社で大規模な通信障害が相次いで発生したことをうけて、簡易的な対策の一つとしてデュアルSIMに注目が集まっています。(このほかに、スマホのSIMは一枚のままで、電話会社側でローミングする方式も考えられますが、こちらは電話会社側で大きな投資や工事が必要になります)

総務省が通信障害でのローミングを導入検討へ
先日、auの大規模な通信障害が発生しました。3日間に及び通話やデータ通信がしにくい状況が続き、緊急通報ができないなど緊急度が高い通信にも影響が出ました。
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デュアルSIMとは?

デュアルSIMは一台のスマホに二つの通信SIMを搭載する方式です。一枚は物理的なSIMカードを挿して、もう一つはスマホ本体内のeSIMに情報を載せる方式が一般的です。

デュアルSIMでどんな組み合わせでも良いからSIMを二つ搭載すれば良いというわけではありません。回線障害発生時に2枚とも通信ができなくなることを防ぐために、別の会社の回線の組み合わせになるように選ぶ必要があります。

一つ目がNTTドコモだった場合は、二つ目はソフトバンクにするといった組み合わせです。格安SIMを利用する場合はその格安SIMがどこの会社の回線を使っているかの確認が重要です。

KDDIとソフトバンクに動き

そんなデュアルSIMに関して、KDDIとソフトバンクに動きがありました。KDDIとソフトバンクがデュアルSIMの提供に向けて動いていて近く正式に発表するとのことです。デュアルSIM、特にeSIMを活用するのは従来は楽天モバイルや格安SIMを提供する会社ではサービスが始まっていましたが、大きなキャリアでは今回が初めてです。

もしかして有料?

ただ、記事をよくよく読むと、携帯電話会社に都合が良い内容に思えてきました。

そらぞれの携帯電話会社がオプションプランとして他社のSIMを搭載できるサービスを想定しているようなのです。普段はKDDIの回線を使っている人が万が一の時のために、ソフトバンク回線を契約できるオプションを準備するという内容です。

これは冷静に考えると酷い話だと思います。本来は携帯電話会社が自社設備の故障に備えて対策を打たなければいけないのに、利用者にオプションサービスとしてコストを負担させるということになっています。

鉄道会社で事故などがあり運転中止となったとき、他社への振替輸送が行われますが、利用者は月額いくらでオプションサービスに契約しているようなことはありません。鉄道会社間の取り決めにより、相互にもしものときのために手を組んでいる仕組みです。

今回のデュアルSIMのように自社設備の故障に対するコスト負担を利用者に負わすのはいかがなものかと思います。

2月2日には正式な発表があるとマスコミでは報道しているので、よくそのプランの内容を確認したいと思います。

日本通信の合理的シンプル290プラン

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もし、KDDIやソフトバンクのオプションプランが290円を超えるのであれば、バックアップ用にはシンプル290プランを使った方がお得かもしれません。NTTドコモ回線です。

【2023/02/02追記】

auからオプション料金は保険料のような形で月数百円程度を想定しているという説明がありました。なぜ、企業の役務不履行に対して客がお金を払わなければいけないのか、まったくよく分かりません。

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