Yahoo!ニュースを見ていると、「ねとらぼ」がアンケートサイトの「ボイスノート」の協力のもとで都内在住の男性を対象にして永住したい東京多摩地域の街というアンケートの結果、第一位は「三鷹市」になったという記事がありました。個性的なお店も多く揃っていて住みたい街のランキングでよく上位になる吉祥寺の街を抱える武蔵野市が一位ではないか?と思っていたので、そのお隣の三鷹市が選ばれたのは意外な感じでした。

三鷹市は都心までの距離もさほど遠くなく、三鷹の森ジブリ美術館、井の頭公園などがあったり、三鷹駅からは中央総武線や地下鉄東西線直通電車の始発電車に乗ることができて座って通勤できるなどがメリットなのだと思います。三鷹市には大きな繁華街がないので治安が良い印象があることもプラスに働いているかもしれません。ただ、三鷹駅周辺は日用品は購入できるものの、そこまで多彩なものを買うことができるお店が豊富に揃っている印象はなく地方都市の駅前みたいな感じです。吉祥寺駅周辺に買い物に行く人が多いのかもしれません。

ランキングの上位を見ると、1位が三鷹市、2位が武蔵野市と調布市になっていました。ここまでのランキングを見る限り、単に東京の区部と隣接している地域なので、都心に近いところが選ばれただけなのかなという印象です。もし、アンケートで「多摩」ではなく、「都内」で聞いたら、一位は三鷹市ではなかったかもしれません。
SUUMOの住みたい自治体ランキング2025というものがあったので、こちらの順位を見ると下記のようになっていました。
- 1位 東京都港区 2492
- 2位 東京都世田谷区 2440
- 3位 東京都目黒区 1810
- 4位 東京都渋谷区 1673
- 5位 東京都品川区 1568
- 6位 東京都千代田区 1546
- 7位 東京都文京区 1517
- 8位 東京都新宿区 1480
- 9位 東京都中央区 1289
- 10位 東京都杉並区 1239
ちなみに「ねとらぼ」の永住したい自治体首位の東京都三鷹市は43位でした。
SUUMOの調査を見ると、やはり東京都全域を対象にして調査した結果を見ると、想像通り、東京の区部に人気が集中しています。「永住したい」という観点で考えると、区部の人気は少し落ちる可能性もありますが、やはり圧倒的だとは思います。
「ねとらぼ」の第四位以下の永住したい街を見ていくと、都心に近い街とは傾向が変わってきて、府中市、奥多摩町、八王子市、国立市、立川市、町田市、多摩市、檜原村と並んでいて、必ずしも東京区部に近い地域が選ばれているわけではありません。
なぜ、このような傾向になるのかが少し気になったので、アンケートの内容をさらに探っていくと、有効回答数が67票しかないことが分かりました。上位以外はかなりアンケートの結果がぶれやすい傾向があったかもしれません。ちなみに、SUUMOが実施している「住みたい街ランキング」では本調査有効回答数は10,000人となっていますので、ランキングとしての結果のぶれやすさには大きな違いがあると思います。
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