東京都の人口が11月は前月比で7300人減少(4ヶ月連続減)

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東京都によると11月1日現在の都内の人口は1396万人、前月と比較して7300人減少しました。これは8月から4ヶ月連続の減少となります。今年の5月1日現在では都の人口は1400万人を超えていましたので、そのときと比較すると約4万人もの人口が減少したことになります。

従来は日本全体での人口は減少傾向にあったものの東京都の人口は増加を続けていたので大きなトレンドの変化ということになります。NHKによれば、専門家の分析では新型コロナウイルスの影響でリモートワークが定着し都心を離れる人が増えたことなどが背景にあるのではないかとしています。

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23区の人口減少が顕著

特に東京都23区内の人口が前の月よりも7700人減少しています。逆に市部では485人増えています。したがって、23区内の都心の人口が減っている傾向が判ります。10月に東京から他の道府県に転出した人は2900人あまり多く転出超過になっています。したがって、単に23区から市部に転出している人が増えているだけでなく、東京都を離れている人も多いということになります。

今後も減少傾向は続くと推測

私の身の回りでも、テレワークの実施率が高い人は、もしもこの状況がニューノーマルとして続くのであれば、積極的に引っ越しを考えたいと言っている人が増えてきました。特に通勤の利便性を考えて、勤務地に近くて家賃が高い物件に住んでいる人は、このような考えを持っていることが多そうに思います。

現時点は第三次の感染拡大期ということもありテレワークの実施率はどの企業でも増えていると思いますが、ワクチンが開発されて治療法も確立し、もはやコロナのことだけをそこまで恐れなくても良いという時代になったときにも、今のテレワーク実施率が維持できたならば、東京都の人口減はまだまだ続くのではないかと思います。

地価やインフラへの影響を注視

そのとき、地価や交通機関などの都内のインフラにどのように影響していくのかは興味深く見ていきたいと思います。中央線もグリーン車を2両増結して12両編成にする工事を進めていますが、それを必要とするほどの需要は無くなってしまうかもしれません。

【2020/12/30追記】

東京都の人口に関して12月1日現在の数字も公開されていました。11月の数字と比較すると1026人の減と微減程度の変化でした。東京都では新型コロナウイルスの新規感染者数が今日も900人以上と報道されています。街に出れば普通に人が出歩いていて、4月の緊急事態宣言のときと比較すれば非常に人出が多いです。これから先も大きく感染者数を減らすことはこのままでは難しそうです。今後も企業は在宅勤務を増やさざるを得ない形になりますので、東京都を離れる人がしばらくは続くのではないでしょうか。

【2021年4月19日追記】

東京23区からの転出者が増えた市区町トップ30

東京新聞に東京23区からの転出者が増えた市区町トップ30という興味深い記事がありました。一位は神奈川県藤沢市で昨年1年間で713人が東京23区から転入、二位は東京都三鷹市で667人が転入、3位は横浜市中区で630人が転入、4位は東京都小金井市で555人が転入、5位は川崎市宮前区で554人が転入となっていて、藤沢市を除いてはほとんどが東京23区とほど近い地域への転出が目立つようです。

これらの地域は単に人気があった以外に大規模なマンションの分譲販売があった等の他の要素も要因としてあるのではないかと思います。

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