飛行機の機内でモバイルバッテリーから煙で緊急着陸

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 公式サイトでNHKニュースの記事を読んでいると、8月22日の午前0時過ぎに北海道の新千歳空港から羽田空港に向かう飛行機の機内で、モバイルバッテリーから煙が出たために、新千歳空港へ引き返し緊急着陸をしたという報道がありました。

 乗客に怪我は無かったものの、客室乗務員2名がバッテリーの中から飛び散った液体により、軽い火傷をおったとのことです。

 経済産業省の発表を見ても、2005年から2007年にかけてのデータだけでも、18件ものリチウムイオン電池が原因の事故事例が公表されていました。

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飛行機の機内での発火事例も

 また、2013年にはJALやANAのボーイング787機に搭載されているリチウムイオン電池が発火する事故も発生しています。

 今回の事故では鞄に入れていたスマートフォンを充電する小型のバッテリーから煙が出たと報道されています。これが充電中であったのか、それとも単にしまっていただけなのかは定かではありません。

 最近の飛行機では座席にUSBポートが付いていて、モバイル機器を充電できるようになっている場合もあります。機内ではモバイルバッテリーで充電するよりも、座席についているUSBポートから充電をした方が発煙等のリスクは下げられるかもしれません。(それでも、スマホ等に内蔵されているリチウムイオン電池からの発煙リスクは残ります)

 また、スマホなどに充電するためのリチウムイオン電池を購入するときも、単に価格が安いことだけでは購入せずに、実績のあるメーカー、商品を購入することでリスクを下げられると思います。

 さらにモバイルバッテリーを捨てるときにも注意が必要です。

 平成26年7月、および平成26年8月にはゴミ収集車の中でモバイルバッテリーが原因で焼損する事故が発生していたりもするため、安易に捨てずに適切にリサイクルをしなければいけません。

 普段、何気なく使っているモバイル機器やモバイルバッテリーですが利用に際しては取り扱いに注意が必要です。

【2024年8月2日追記】

南海電車で子どものリュックサック内にあったモバイルバッテリーが発火

 2024年8月2日の午後1時30分ごろになんば発関西空港行き急行列車が泉佐野駅に到着する直前に、子どものリュックサック内にあったモバイルバッテリーが発火する事故がありました。持ち主の男子中学生には怪我はなかったものの、70歳代の女性が腰などに、30歳代の女性が腕に軽いやけどを負って病院に搬送されました。泉佐野駅停車後まもなく、運転手が消火器で火を消し止めたとのことです。

 最近、公共の場所でのモバイルバッテリーの事故はあまりニュースになっていなかったと思うのですが、やはり取扱いには注意した方が良さそうです。

 モバイルバッテリーの取り扱いの注意に関しては、独立行政法人製品評価技術基盤機構が多くの周知をしています。

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