NHK ONEのサービスが始まったので、面白そうな番組が公開されていないかを確認したところ、10月1日朝に放送された「あさイチ」が公開されていました。この日は生命保険特集です。生命保険は若いときに一回加入するとトータルで1000万円ほどの支出につながる場合も多く、人生の中でも大きな買い物のTOP3に入るような高額な買い物です。
生命保険
初めて聞くような話もありました。例えば、死亡保障については、2018年に死亡率の改訂が行われています。日本人の長寿化を受けて死亡率が下がったため、死亡保障の保険料が下がっているのだそうです。従って、2018年以前に契約した保険は保険料が高止まりしている可能性があるので確認したほうが良いということでした。
また、「最大2000万円の死亡保障」とうたわれている保険でも、死亡時に100万円しか受け取れない場合があるという事例の紹介をしていました。これもショッキングな話しです。具体的には以下の契約内容の場合がこれにあたります。
- 主契約 死亡保険金額 100万円 終身
- 定期保険特約 死亡保険金額 900万円 60歳まで
- 災害割り増し特約 1000万円
災害割増特約は所定の事故死でしか支払われません。定期保険特約は60歳までしか支払われません。従って、上記の場合は61歳で病気で亡くなった場合には、100万円しか保険金は支払われないことになります。
正直、2000万円の終身保険の契約をしているつもりでも、終身の保障は100万円ととても薄いということになりますので、契約内容を改めてよく確認したほうが良いです。
医療保険
また、医療保険に入る必要はあるかどうかという話題もありました。ここはファイナンシャルプランナーによって意見が少し違っていました。
- がん保険だけに入っていれば医療保険はいらない
- 就業不能保険とがん保険に入っていれば医療保険はいらない
- 医療保険には入ったほうがいい
ファイナンシャルプランナーの黒田氏からは、70歳以降の医療費の目安は約300万円という具体的な金額の提示がありました。貯金と保険をバランスよく準備することを推奨していました。
健康保険の高額療養費制度もあるので、安心を得るために更に医療保険に入るか否かは悩ましいところです。年収400万円と仮定すると、月額の負担額上限は約8万円で、これを超えた分は後からお金が返ってきます。また、会社員や公務員の場合は病気やケガで連続3日間以上の休業をした場合は給与の約2/3を通算1年半まで支給される傷病手当金という制度もあります。(健康保険組合によっては、高額療養費制度とは別に付加給付により自己限度額上限は2万円程度に抑えられる場合もあるので確認するように勧めていました)
なお、医療保険の特約として、がん保険や就業不能保険をつけられる場合があるが、これは特約として考えずに、医療保険、がん保険、就業不能保険はそれぞれ独立した別の契約をしたほうがいいというアドバイスも有りました。それぞれ単体で契約すると、それぞれごとに見直しができるので、トータルで割安になる場合が多いという説明がありました。
例えば、「入院しないと保険金がでない」という場合もあるので、保険金がおりる条件は十分に確認したほうが良いということでした。具体的な例の中でも通院の保障が不足しているという指摘がありました。
以前は大きな出費を伴う医療費は入院を伴う場合が多かったものの、今は通院で大きな医療費がかかる場合があるということです。2010年以降の医療保険では、入院・手術以外の保障が手厚くなっているものの、それ以前は対応していない場合があるので、今一度契約内容を確認するように呼びかけていました。
契約中の30年以上前のがん保険を確認
私の場合は医療保険は若いときから入っているアフラックの新がん保険だけ残しています。保障内容は下記のとおりです。
- がん治療目的の入院 1日1万5000円
- 在宅療養給付金(20日以上の入院のあと在宅療養したとき) 1退院につき20万円
- がんで死亡したとき 65歳未満150万円、65歳以上75万円
- がん以外で死亡したとき 65歳未満15万円、65歳以上7万5000円
やはり、入院が前提になっています。しかし、月額850円と安いことと、解約返戻金がかなり貯まってきているので、そのまま保持しています。
なお、もしも今の保障に不足する部分を追加でプラスすると、アフラックの場合は月額4000円から月額1万7000円ほどの追加になります。金額的に厳しいので保険の見直しはしないつもりです。
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