ゴッホ展「家族がつないだ画家の夢」を上野の東京都美術館で鑑賞

上野公園にある東京都美術館で12月21日(日)まで開催されているゴッホ展「家族がつないだ画家の夢」に行ってきました。木曜日の午後、会議と会議の合間の空き時間での訪問です。事前に調べてみると、平日でも混雑しているようで、チケットを買うのにも15分ほど並ぶようでした。時間がもったいないので、eプラスで事前にチケットをネット購入しておきました。

午後12時半頃に東京都美術館に到着、上野動物園入口の向かって右側にあります。

平日なのでそこまでの大混雑ではないだろうと思っていたのですが、かなりの混雑です。ロッカーも空いているところは少なかったです。

受付でeプラスのチケット画面を確認してもらい入場しました。今回はファン・ゴッホ家のコレクションに焦点をあてた展覧会で、ファン・ゴッホの初期から晩年まで約30点の作品が展示されています。

「家族がつないだ画家の夢」という副題がついているとおり、弟のテオやその妻のヨー、2人の子どものフィンセントにも焦点があてられています。テオはフィンセント・ファン・ゴッホの生前はテオ、テオが亡くなったあとはヨー、やがてフィンセント・ウィレムがまるでリレーのようにゴッホの作品を守っていき、やがてファン・ゴッホ美術館設立につながっていく姿が紹介されています。フィンセント・ウィレムはコレクションを散逸させないようにフィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立して美術館の開館に向けて尽力しました。

  • 第1章 ファン・ゴッホ家のコレクションからファン・ゴッホ美術館へ
  • 第2章 フィンセントとテオ、ファン・ゴッホ兄弟のコレクション
    • ファン・ゴッホ兄弟が集めた絵画や版画のコレクション(ジョン・ピーター・ラッセル、ポール・ゴーガン、アンリ・ファンタン=ラトゥール、浮世絵など)が紹介されています。
  • 第3章 フィンセント・ファン・ゴッホの絵画と素顔
    • 故郷のオランダ時代〜パリ時代〜南フランスのアルル時代〜療養時代の歴史別に作品が展示されています。
  • 第4章 ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルが売却した絵画
    • ファン・ゴッホ兄弟が亡くなったあと、ヨーが作品の管理をどのようにしていたか、その作品をどのように売却していたかが紹介されています。特に絵画の売り先と金額が記録された会計簿の実物の展示があり興味深かったです。
  • 第5章 コレクションの充実 作品収集へ

絵の展示が終わったあとの最後のコーナーはイマーシブ・コーナーでした。ゴッホのひまわりを3Dスキャンして100枚以上の写真を撮って組み合わせることで作成した映像が圧巻でした。

絵の具の凹凸をあれだけ間近に見るととても迫力があります。

週末やこの展示が終わる12月が近づくと混雑するかもしれません。今回は早めの平日に見る時間をとることができて良かったです。

現在、神戸市立博物館ではフィンセント・ファン・ゴッホの「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が開催されています。2026年5月29日からは東京の上野の森美術館で開催予定なので、こちらも観に行きたいと思います。

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