アスクルのWebサイトにおいてランサムウェア感染に伴うシステム障害が発生し、受注、出荷業務を停止していることが発表されました。個人情報や顧客データが外部へ流出したかなど影響範囲については現在調査中です。
アスクルのWebサイト(個人向け通販LOHACO、法人向け通販ASKUL、ソロエルアリーナ)は現時点で表示することができますが、お買い物カゴ画面などに遷移したときにエラー画面に遷移するため、発注することはできません。
すでに発注済みの注文についても今後の出荷はキャンセルとなります。復旧の見通しは現時点でついていません。
すでに9月の段階ではアサヒグループホールディングスがランサムウェアの攻撃によるシステム障害発生を公表しています。多くの報道機関でも取り上げられていますが、コンピューターシステムの再開には非常に苦労していて、注文処理にはペンと紙、FAXが使われていると報道されています。
こちらでは個人情報の流出も発表されています。システム障害に伴う影響は甚大ですが、アサヒビールの全6工場では10月2日から製造を再開しているほか、10月15日からはアサヒ生ビール、スタイルフリー、クリアアサヒ、ドライゼロ、ブラックニッカクリアなどの出荷を一部再開していることを発表しています。
アスクルにおいても、コンピューターシステムの再開が困難な状況が続くとなると、業績に与える影響が大きくなる可能性もあり、今後の報道には注意が必要です。また、日本の多くの企業が標的になっている可能性があるので、今一度、標的型攻撃メールなどへの従業員に対する注意喚起やシステムの安全性の再点検が必要になります。
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