昨年の9月に大きな期待とともに日本で楽天証券の投資信託を通じて購入可能になった米国高配当ETF「SCHD」ですが、基準価額の推移があまりふるいません。
昨年秋に基準価額で1万1000円台をつけた以降、トランプ関税の激震で一気に基準価額を下げて、現在は売り出し当時の価格程度(10月20日時点で10,069円)に留まっています。SCHDは高配当ETFだから分配金込みで考えるとどうなるのかも気になりますが、下の楽天証券のグラフ(青線)のとおり、やはり、かなり寂しい状況になっています。

2025年3月末時点の業種別構成比はこちらのようになっています。
- エネルギー 21.1%
- 生活必需品 19.1%
- ヘルスケア 15.7%
- 資本財・サービス 12.4%
- 金融 8.4%
- 情報技術 7.9%
- 一般消費財・サービス 7.9%
- コミュニケーション・サービス 4.8%
- 素材 2.8%
楽天証券の投資信託における買付順位は21位となっていて、人気はあるようなのですが、上のグラフで純資産総額は頭打ちになっているようにも見えます。楽天SCHDに見切りをつけた投資家もいることが想定できます。
ただ、SCHDは年を経るごとに増配が期待できるETFとして有名なので、設定されてから1年しか経っていない現時点では、まだその増配の威力を感じることができる状況でもないと考えられます。
米国ETF・SCHDの増配率の推移は下記のとおりです。
- 2020年→2021年 +10.9%
- 2021年→2022年 +13.9%
- 2022年→2023年 +3.7%
- 2023年→2024年 +12.2%
現在の米国株はかなり高値圏にあるような雰囲気も漂っていますし、今後、円高にふれて基準価額が下がるリスクもあるので、正直、保持を続けることはとても怖いですが、このまま何年かは様子をみたいと思っています。
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