日本、欧州、米国の債券市場で償還までの期間が長い超長期国債の金利が上昇しています。国債は金利が上昇すると債券価格が下落という形になります。トランプ大統領の関税政策が世界の経済に影響を与える懸念、および景気の下支えをしようと各国の財政政策で公的債務が膨れ上がる懸念、加えてトランプ大統領が税額の引き下げを行えば米国の財政事情はさらに悪化するのではないかという懸念です。
楽天証券で米国生債券の相場がどうなっているか確認してみました。利回りが最も良かったのは米国国債米ドル建て債券トレジャリーノート2053年11月15日償還です。参考利回りは4.8%、利率は4.75%です。米国財政が破綻しない限りは米ドル建てで4.75%分の利子がもらえることは有り難いです。しかし、楽天証券で米国生債券を購入するときは、その価格の中にどの程度の手数料が含まれているのかが分からないことはネックです。購入するときだけではなく、償還日前に生債権を売却しようとするときも手数料を取られますが、この手数料額は明示されていません。
一方で米国債のETFも確認してみます。米国の長期債券に投資できるETFとしてはEDV(Vanguard Extended Duration Treasury Index Fd ETF、バンガード超長期米国債ETF)の名前をよく聞きますが、直近1年間で1割ほど値を下げていて、直近配当利回りは5%ほどに上昇しています。
米国ETFを購入する場合には楽天証券では約定代金に応じて約定代金の0.495%(税込)の手数料が必要になります。(AGGなどの一部のETFは買付手数料は無料ですがEDVは有料です)
さらにETFの経費率は年0.05%ですが、十分に安い金額です。生債権の場合はこのような毎年徴収される経費はありませんが、生債権の場合は購入時、償還前の売却時に必要な手数料はこれを大きく上回るのではないかと想定されます。
ということで、生債権とEDVを少しずつ購入してみました。今後の値動きがどうなるのか観察したいと思います。
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