日本におけるMaaSの活用と地域創生

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最近、MaaS(マース:Mobility as a Service)という言葉を聞くことが多くなってきました。

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MaaSとは?

地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索、予約、決済等を一括で行うサービスと国土交通省のサイトでは定義されています。

MaaS

国土交通省より引用

地方における公共交通機関

昭和40年代らぐいまでは、日本全国津々浦々に鉄道やバスの路線網が張りめくざらされていて、地域住民や旅行者にもそれなりの利便性が確保されていましたが、昭和50年を過ぎたころから少しずつ減便や路線の廃止などが繰り返されてきて、クルマがないと、なかなか地方に旅行に行くことが難しくなってきました。

ところが、最近は首都圏などへの人口の一極集中が進み、さらに便利なところで暮らしている場合は公共交通機関で充分なので自動車の免許をとる人も減ってきています。

すると、現地での移動の手段がなくなってしまうので、なかなか地方に旅行で出かける機会もなくなってしまいます。そうすると、地方に行く観光客が減り、現地の観光収入が減少、働く場の確保ができなくなり、人口流出につながり、さらに公共交通機関が少なくなるという悪循環が進んでしまいます。

MaaSの普及によって、地域の住民の皆さんや観光客などが公共交通機関を必要とする旅程で予め予約をして、利用することで、お客さんが全く乗っていないバスを無駄に走らせるようなことが無くなっていくと良いと思うのですが、どこまでうまく行くかは未知数のところも多いと思います。

国や鉄道会社などがタイアップしたキャンペーンを!

1970年に日本万国博覧会が終了したあと、当時の国鉄はDISCOVER JAPANという名前のキャンペーンを実施して、主要駅に駅スタンプを配置したり、ミニ周遊券を新設するなどの旅行誘致対策を実施しました。

そのあとも、「一枚のキップから」というキャンペーンに続き、「いい日旅立ち」キャンペーン、「エキゾチックジャパン」といったキャンペーンを次々に企画して旅行客を増やすことに成功しました。

現時点ではMaaSについては、単発的なPoC的な取り組みが多いですが、技術が確立してきたら、外国人も地方に呼び込むくらいの勢いでキャンペーンを実施して、MaaSが有効なことをアピールしていくと、弾みがつくのではないかと思います。

MaaSという技術も使い、たくさんの人が各地方の良さを再発見していく中で、うまく負の連鎖を断ち切って、各地域に人を呼び込むことがきでるかうどかが鍵だと思います。

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