東京電力では3月22日に節電の呼びかけを行っていましたが、電力需給がひっ迫したため、午後8時以降に200万戸から300万戸が停電する恐れがあることを発表しました。今のまま推移すると、蓄電設備(揚水式水力発電)の容量を午後8時過ぎに使い果たすことで需給バランスが崩れることが要因とされています。
電力需給が極めて厳しくなっています。このままの状況が続くと、本日の夜20時以降に揚水式水力発電の運転が停止し、約500万kW(200万~300万軒規模)の停電が発生するおそれがあります。
そのため、更に毎時200万kW程度の節電が必要であり、もう一段の更なるご協力をお願いいたします。— 東京電力パワーグリッド株式会社 (@TEPCOPG) March 22, 2022
地震が発生した当日の3月16日夜は東京電力管内で210万戸が停電しましたが、これを上回るレベルとなる可能性があります。
2011年の東日本大震災のときには一時405万戸が停電しましたが、これに次ぐ規模の停電です。
東日本大震災のときは街のネオンは消されて、街灯や駅の構内の照明もかなりの割合で消灯されて、否が応でも節電の意識づけが行われていました。
しかし、今日(3月22日)の街の様子を見ていても、まったく節電されている様子が感じ取れません。
不要不急の施設、例えばイルミネーション、映画館、テーマパーク、大規模ショッピングモール等は最低限でも施設を休業する必要があるのではないでしょうか。
自然エネルギーを使っているようではありますが、よみうりランドのジュエルミネーションは平常通りに営業、相模湖のイルミリオンよ平常通りに営業しているようです。
不要不急の施設の営業は続けられて、生活に必須の電力が停止されるというのは、無策としか言いようがありません。
どの地域が停電になるかは、東京電力の区割りに基づき自動的に決定されるので、事前には分かりません。システムが重要設備のある区割りを除いて決定するとのことです。(停電ガチャ)
ツィートを見ていると「計画停電」という表現を使っている方もいますが、計画停電ではありません。需給バランスをとるために3月16日の夜間と同様に緊急対策用のシステムが作動するかもしれないという状況です。
もしも今晩、大規模停電が発生した場合は午後11時過ぎまで復旧する見込みはありません。停電に備えて、今できること、お風呂のお湯はり、冷蔵庫から必要なものの取り出し(停電中の開閉回数を減らすため)、照明が必要な作業、懐中電灯の準備、スマホの充電などは終わらせておいた方が良いかもしれません。
また、停電により信号機が作動しなくなるため、車で出かけるのも控えたほうが良いでしょう。
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