国土交通省が自動車損害賠償保障法を改正し自賠責保険を値上げへ

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自動車を持っていると車検をするときに同時に自賠責保険の更新も行います。車を持っていれば必ず入らなければいけない保険で、もしも自賠責保険に加入せずに運転した場合は50万円以下の罰金または1年以下の懲役と違反点数6点免許停止処分という厳しい罰則が科せられています。

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自賠責保険とは

自賠責保険では死亡による損害は最高で3,000万円、後遺障害による損害は最高4,000万円、障害による損害は最高で120万円が支払われます。しかし、この金額だけでは不足する場合が多いため、さらに備えるために任意で自動車保険に加入することが推奨されています。

自賠責保険の保険料は24か月分で自家用乗用車は25,830円、軽自動車は25,070円です。任意自動車保険の場合は自動車保険の給付を受けていない(事故を起こしていない)運転手ほど保険料が安くなりますが、自賠責保険は固定金額です。

自賠責保険が値上げへ

そんな自賠責の保険料値上げに必要な仕組みを整備する関連法改正案が閣議決定されました。2023年度から車一台あたり最大で150円の値上げとなる見通しです。現時点では自賠責保険は賦課金として年間16円を徴収しひき逃げの無保険車による事故被害者の救済に充てていますが、今回の改正案では重度障害者を受け入れる病院の運営や在宅療養中のリハビリ支援、車両の先進技術普及にも使えるようにします。

車を運転する人には負担増

自動車を所有すると自動車税(軽自動車税)、自動車重量税、ガソリン税など多様な税金を納めています。車両の先進技術普及にまで自賠責保険の財源を使うというのはいかがなものなのでしょう。また、SUBARUのアイサイトに代表される事故を防止するための機能が各車に搭載されていけば、必然的に交通事故が減少し、自賠責保険の保険金支払額が減少することも期待できます。車両の先進技術普及に自賠責保険の財源を使うのではなく、事故を減らすための先進技術を搭載した車には減税をする方が、メーカーの開発に要した金額の回収も進み効果が大きいのではないかと思います。

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