社員を守る「メールにつながらない権利」

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NHKのオンラインニュースを読んでいると、「休日も届き続けるメール!つながらない権利とは?」という記事が掲載されていました。興味があるので読んでみると、働き方改革が叫ばれる中で、深夜や休日に届く業務メールについてどう考えるかという内容です。

まだメールが普及する前は家の電話やポケットベル、そして携帯電話が鳴って対応せざるを得ないことが多々ありました。メールというのはその場で即対応というのが求められない分だけ、まだ電話よりもマシだとは思っています。ただ、メールにしても深夜、土日祝日の件数が増えてくると、やはりメンタル面で影響が出てきます。

NHKの記事で取りあげられていたのは、1日に届く業務メールが500通という相当な人でしかも海外との取引もあるので、時差の影響で昼夜休日関係なくメールが届き続けたっそうです。しかも役職が上がるにつれて早急な対応に迫られる責任の重さも増したということなので、ここまでくると、深夜休日の業務メールについてどう思うか以前に、労度基準法違反ということで会社が是正指導されるレベルだと思います。

会社の中でも緊急事態であったとしても安易に深夜休日に連絡するのはいかあなものか?という雰囲気は以前よりも高まってきていることを感じます。これは会社によって温度差がかなりあるようで、取引をしている会社によって、またその部署によっては、土日深夜に関わらず連絡をしてくるところもあります。常識を超えた対応を求められる場合は申し入れ等で是正のお願いをする場合もあります。

やはり健康は財産なので、健康を害すまでの対応を求められることがあってはいけません。日本でも例えば先日の台風15号の時にはJRが計画運休を決めました。これはJRの社員を守るためにも必要な措置であったと思いますし、日本人の価値観を変える大きな布石になったのではないかと思います。以前の国鉄時代であれば雨の日も雪の日も列車を定刻に走らせることが美徳であったため、ずいぶん考え方が変わったのだと感じます。

このような社会の変化を通じて、日本でも「つながらない権利」というものが当たり前のように受け取れる状況を作り、元気な精神状態で創造性豊かなアウトプットをしていけるような社会を目指していきたいです。

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