NTTドコモがNOTTVの終了を発表

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 NTTドコモは2012年4月から「日本初スマホ向け放送局」と称して「NOTTV」という有料放送をNTTドコモのスマホ、タブレット向けに提供しています。

 NOTTV では、テレビ番組やオリジナル番組を提供しています。テレビ番組は、地上波テレビ局の番組や、独自制作の番組などがあります。オリジナル番組は、ドラマ、バラエティ、音楽など、様々なジャンルの番組があります。

 こちらの放送は以前、テレビのアナログ放送で使っていたVHFの電波を使っています。この帯域では携帯端末で利用することもできず、マルチメディア放送を実施することになったようです。

 当時60社あまりが参入を目指して活動をしていたようですが、一本化の調整の結果、ISDB-Tmmという方式でまとまりました。当初の目標会員数は600万人を目指していましたが実際には150万人ほどしか集めることしかできなかったようです。こちらの放送の中では独自に製作したドラマやバラエティ、CS放送の番組などを月額400円からの価格帯で提供していました。

 しかし、2015年11月27日に、「当初想定していた会員数の獲得に至らず、今後の事業継続が困難な見込みであることからNOTTVサービスを終了することといたしました」と発表し、2016年6月30日に放送を終了することが明らかになりました。2015年3月期には503億円の純損失を計上していたということですので、ドコモの経営には大きく影響していたものと思われます。会員数の獲得に困難を極めたのはドコモの端末でしか見られないことや、視聴エリアが限られていたこと、ドコモのiPhoneの場合でもチューナーを別途準備しなければいけないことがハードルになっていました。

 その後、有料の動画配信サービスであるHuluやNetflixなどのサービスが日本で提供を開始したことも影響したと記事では言及していました。

 私自身はドコモのdTVというサービスで国内ドラマ、海外ドラマ、邦画、洋画、音楽ライブなどを楽しんでいます。先日も、WOWOW版の「下町ロケット」を見ていた時に、家族から「dTVは終わるんでしょ」と声をかけられました。NOTTVの終了と混同していたようです。NTTドコモもNOTTVを終了すると発表するよりも、dTVサービスに統合すると発表したほうが発展的解消のようなイメージを作ることができて良かったと思うのですが、サービスの形態がまったく違うので難しかったのでしょうか。

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