楽天市場の決済振込先を楽天銀行に一本化と反対意見の存在

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楽天銀行

ITMediaを読んでいると、楽天市場が銀行決済の振込先を楽天銀行に一本化したというニュースがありました。今までは、各店舗の裁量で銀行の口座を準備していたのですが、かなり厳しい制約だと思います。新たに楽天銀行に楽天市場支店を設けて、各店舗ごとに振込用の口座を設けたのだそうです。楽天市場で買い物をして楽天銀行の楽天市場支店に振り込むというのは、なんだか訳のわからないことになりそうです。

楽天としては、「安全に利用してもらうため(偽の店舗サイトへを使った詐欺を防ぐため)」と説明しているようですが、振込件数の増加や楽天銀行へ口座を持つ人の増加など楽天銀行にとってのメリットはかなり大きくなるのではないかと思います。

楽天市場の中で営業している音響機器販売のサウンドハウスが日本の商習慣ではあり得ないと楽天市場からの撤退の意向を表明しているそうです。やはり法人を営業している以上、銀行とは深い繋がりがあるので、振込先口座としてその銀行を指定して少しでも貢献したいというのが店の思いだと思います。それを楽天銀行に強制的に変えさせてしまうのは確かに強引なようにも思います。

今やネットの世界でもショッピングモールが全盛であり、よほど大きなネット上の店舗を構えることができる会社を除いては、まず集客力をのぞめません。従って、モールに出店しなければいけない事情が店舗側にはあります。出店者側にとっては決済口座を楽天銀行に統一することは納得しにくい部分があるかと思います。

Yahoo!ショッピングが出店手数料を無料にするなど、かなり積極的な攻勢をかけ、楽天も影響を受けるのではないかという観測もありましたが、意外と影響が少なかったこともあり、今回のような強気の策を打っている部分もあるのかもしれません。

例えば、JR東日本で言えばモバイルSuicaの登録にはビューカード以外は年間手数料がかかるとか、オートチャージを設定するにはビューカードが必須といった縛りをかけています。利用する区間によってはJRしか選べない場合も多い中でこのような制約をかけることには、非常に疑問を持っています。

しかし、楽天市場であれば、買い物をしたければAmazonでもYahoo!ショッピングでも選択肢は他にたくさんあるので、消費者からみればJR東日本がやっていることに比べればあまり気にしなくても良いのかもしれません。

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