三菱UFJ銀行で紙の通帳を無くす動き

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三菱UFJ銀行が6月10日からは顧客からの申し出が無い限りは通帳を発行しないことになりました。すでに2016年から三井住友銀行では通帳レスを進めていますが、これに続く動きになります。

通帳を無くすことができれば、紙のコストだけではなく、1口座あたり年200円の印紙税の負担を軽減できます。さらに完全に通帳がなくなれば、ATMのような装置に通帳に記帳する仕組みを入れる必要がなくなり初期コストが軽減できるほか、他銀行とATMを共通化しやすくなるという利点も生まれます。

銀行としては完全に通帳を無くしたいところですが、まだスマホやパソコンを持っていない人や、スマホの操作に慣れていない人は多いので、利用者からの反対は避けられません。現時点では申し出が無い限りは通帳を発行しないという整理にせざるを得ないのは仕方がないことだと思います。

最近、スポーツショップのアルペンが旧来の会員システムをやめて、スマホのアプリで会員証を提示する方式に改めました。レジではスマホを使い慣れない人に対して、店員がアプリのインストールから教えているような場面もあり、かなり混乱しています。ポイントだけの問題なのでスマホを持っていなかったり、操作が煩わしいと思う人は、「ポイントは必要ありません」と答えれば済む問題ですが、これが銀行口座となると大変なことになってしまいます。

現在、40歳代くらいの人であれば、スマホを使いこなしている人が多いのではないでしょうか。今のスマホを上回る操作性の良い端末が世に出回るか、この40歳代くらいの層が60歳代になるくらいには、完全通帳レスが実現できるかもしれません。完全通帳レスにするには、あと20年くらいのスパンで考えないといけないかもしれません。

逆に言えば、あとから出来たネット銀行は、もともと通帳の発行を意識していないので、大手銀行にとってみれば大きな脅威になるものと思います。

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