検索サービスから広告サービスまで手がけて、とても業績を伸ばしているグーグルですが、今度は携帯電話事業に進出するという報道がアメリカであったそうです。
しかも将来的には携帯電話のネット広告を通じて料金を回収することで、携帯電話利用者には無料で提供する構想までもあるというので驚くばかりです。 2003年に携帯電話向けソフトウェアプラットフォームを開発するために設立されたAndroid社をグーグルは2005年に買収しています。着々と準備を積み重ねてきていることが判ります。
もしもこの流れにのって携帯電話を発売すれば、自分のキャリアに多くの利用者を巻き込むことができる可能性がありますが、逆に現在の料金プランが崩壊し、利用料に対する影響がどうなるのか、読みにくくなる側面もあります。
ここからは各キャリアとしては難しい選択を迫られるかもしれません。他のキャリアがこの新しい流れに乗ってしまうと、自キャリアは利用者減など大きな影響を受けることも明白です。まだ、アメリカの携帯電話業界での出来事ではありますが、アメリカでこの事業が成功すれば、グーグルは日本にも進出してくることは、まず間違え無いでしょう。そのとき、日本の携帯電話キャリアがどんな戦略を打ち出すのか、そこがもっとも気になるところです。
また、グーグルフォン自体も試作品が展示されていたという報道もありました。この試作品自体は、そんなに奇抜なものではなく、ごく普通の携帯電話だったようです。
ここはデザインに凝ったiPhoneとは大きな違いかもしれません。しかし、この試作品の写真はどこにも公開されていないので、いったい、どんな携帯電話なのか知るすべはありません。
現在、グーグルは携帯電話会社と接触して技術仕様に関する打ち合わせをしているとあります。([WSJ] 「Googleケータイ」の試作品提示、狙いは広告市場 (1/2) – ITmedia News) 携帯電話の広告というもの自体、過去、クリックしたことが無いような気もするのですが、携帯電話の広告で料金が回収できるだけのビジネスモデルがどう構築されるかも気になります。
今年はappleの携帯電話が話題をさらったばかりですが、今度はグーグルが携帯電話界にも大きな変化を起こすかもしれません。
【2024年7月3日追記】
スマホのOSはiOSとAndroidでシェア獲得
このエントリーを公開してから17年が経過して、本当に当時とは見えている光景が変わったことに驚くばかりです。一時はiPhoneがスマホの地位を獲得していましたが、その後、Androidを搭載したスマホが販売されたことで、ほぼスマホの世界ではこれらがシェアを獲得することになりました。一時期は、MicrosoftのWindows Mobileが勢力を伸ばそうと力をかけていた時期もありましたが、iOSやandroidを覆すことはできませんでした。
技術変化が特に激しかったスマホの界隈ですが、生活の中に深く浸透している技術でもあるので、これからも大きく変化していくことは間違え有りません。
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