アマゾンが楽天市場のように商店街を展開

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

amazon-com

 今日のニュースを見ていると、アマゾンのサイト上で大手企業50社がテナントを出店する事業を始めたという報道がありました。従来はアマゾンのサイトでは基本的にはアマゾンが仕入れた商品を販売する形式をとっていました。

 最初はネット上の大きな本屋さんという位置づけでしたが、今となってはCD、DVD、エレクトロニクス、生活家電、おもちゃ、ゲーム、スポーツ用品といった具合に百貨店に近いような品揃えを誇るようになってきています。その上、50社もの大手企業が出展をすれば、かなり強力なサイトになることは間違えありません。

 従来もマーケットプレイスという形で個人や中小企業に商品を売買する仕組みを提供はしていましたが、今回はかなり大規模なサービス拡大と受け取れます。

 アマゾンは実に様々な商品を扱っており集客力をかなり高めてきていると思うのですが、やはりアマゾン自身が在庫を多く持つのはリスクが高いので、このような商店街型の事業と組み合わせて品揃えを増やしていくことは有意義なことなのだと思います。


 朝日新聞によれば、今回、日本で開始するサービスについては米国ではすでにサービスを開始しているようです。アメリカではすでに数千社が出店していると言いますので、相当な規模であることが判ります。米国アマゾンの全商品販売数の約3割がアマゾン以外で出店している会社が扱っている商品の売り上げということなので、相当な規模です。

 実際にアマゾンのサイトに行ってどのような形でサービスをしているのか確認してみました。トップページを見た限りは何が変わったのか、特に判らない状態になっています。そこで今度は商品の検索をしてみました。

 すると、下記のような表示になっている商品が検索結果に含まれています。

在庫あり。ただし、発送予定日は、出品者の状況により異なります。

 どうも、この表示になっている商品がアマゾン以外が出品している商品のように見えます。たとえば下記の商品については「ショッピングカートに入れる」ボタンを押すとヒットラインという会社から商品を購入することになるようです。

 また、その下にも色々なお店の名前が並んでおり、どこのお店から購入するかを選べるようになっています。中にはアマゾンが直接販売している商品があることも判ります。

 従来のマーケットプレイスと比べると、より積極的に他社が販売している商品を購入できるようにしていることが判ります。

 表示するとき、どんな基準でどのお店を上位に表示しているのかが気にかかります。調べてみると、下記のように紹介している記事がありました。

ある商品がアマゾン ジャパンでもマーチャント@amazon.co.jpでも提供されていた場合、商品の価格や在庫状況、ユーザー評価で優れる方が上位に表示される

 今後、アマゾンがどの程度、ショッピングモール(商店街)的な事業を展開していくのか楽しみなところです。

コメント