本屋さんに行くと平積みされていて「ベストセラー」などと紹介されている「細野真宏の世界一わかりやすい株の本」という本があります。
この本には最初に発売されたものと、あとから発売された「実践編」の二種類があります。この本は約1000円ととても安いのですが、amazonでこの本だけを買うと送料が有料になってしまいます。
しかし、この1月末まではキャンペーンで楽天ブックスでは送料が無料になるので、楽天ブックスで実践編を購入してみました。
株式の基本的な知識を得るために最適か
この本、完全に入門書かな?とあまり大きな期待をしていなかったのですが、そんなこともありません。株式分割や増資が株価に与える影響を実に判りやすく解説してくれています。
しかも、基本を説明したあとで株式分割と増資がいっぺんに発表されたら株価はどんな形で推移していくかといった応用について読者にきちんと「考える」くせを付けさせるように構成されています。
株価はそのときの会社の状況や環境などの組み合わせによって色々な動きをします。株を買う時に運任せで買うのではなく、多少は自分の頭でどうなるのかを考えてから株を買うということが重要だということを教えてくれます。ベストセラーになっている理由がよく判る、とても良い本だと思いました。
【2025年5月1日追記】
20年間が経過したあとの考察
このエントリーは20年近く前に公開したものですが、今思えば、個別株を取引するよりも、S&P500、全世界株式(オールカントリー)、日経平均などのインデックスに連動した投資信託をコツコツと購入しておけば本当は良かったなと振り返っています。やはり、素人は個別株の株価に一喜一憂しながら取引を繰り返すよりも、インデックスへの積立投資の設定をしたら、後は景気が良いときも悪い時も、株価が上がった時も下がった時も残高は見ないくらいの覚悟で取り組むのが良かったと思います。これから先の20年も同じことが言えるのかどうかは判りませんが、これからは高配当のインデックスに連動したETF(VYM)や投資信託(楽天SCHD)などに積み立てていこうと思っています。
コメント
細野真宏の世界一わかりやすい株の本(実践編)
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