新宿駅の「もし線路上に落とし物をした場合は終電後の対応です」というアナウンスが秀悦

先日、中央・総武線の電車に乗っていると、新宿駅のホームアナウンスで、「線路上へのイヤホン、スマホなどの落下にご注意願います。もし、線路上に落とし物をした場合は終電後の対応です」というアナウンスをしていました。単に「スマホを観ながらの乗り降りはご遠慮ください」というアナウンスよりも、どんな状況になるのかを咄嗟に理解できて、大変に良いアナウンスだと思いました。

最近、混んでいる場所でも、ながらスマホをしながら歩いている人を本当によく見かけるようになりました。前を歩く人のペースに追いついておらず周りの人がその人を追い越したり、前方から来る人は敢えて避けたり、乗り降りするのに時間がかかったり、集団のペースに大きな影響を与えていますが、歩きスマホをしている本人は気がついていません。

最悪なのは耳にはイヤホン、目はスマホという状況です。最近のイヤホンは周囲の雑音を消して音楽に没頭できる機能が普及しているので、周りの気配すら感じることができません。そんな技術の進歩もあって、ホームや階段上で周囲の人とぶつかるなどでトラブルになっているケースも多く見かけます。歩きスマホで踏切を渡って、線路内で立ち止まってしまい列車と衝突するという痛ましい事故も起こっています。

日本人は周囲への気遣いができる国民性が評価されることも多いですが、歩きスマホに限って言えば、その利便性が上回ってしまい、周囲への配慮には至らないようです。

今回の新宿駅でのアナウンスのように直感的にマズイと思えることだけで効果があればよいのですが、もしかすると、歩きタバコと同じように、条例で禁止したり、混雑する場所ではスマホの電波を遮断して実質的にスマホが使えないようにするくらいの対策が必要になるのかもしれません。

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