2024年8月2日の取引で、日経平均株価は前日比2216.63円安の35,909.70円で取引を終了しました。TOPIXは前日比166.09pt安の2537.60ptです。午前の取引でも一時2,000円以上下げたものの、午前の取引は36,261円で引けました。午後はさらに値を下げて取引を終了した形になります。
昨日の終値と比較して1978円以上下げて取引を終了したことになりますので、1987年のブラックマンデー(1987年10月20日:下げ幅は3836円48銭)以来の歴代2位の下げ幅となりました。
昨日、日銀が利上げで政策金利を0.25%程度にすることを発表しました。日米金利差が縮まったことから円が買われて、ドル円相場は一時的に148円台半ばまで円高が進行しました。結果として、為替で採算の悪化が心配される輸出関連株が幅広く売られています。前日発表された米景気指標(アメリカの失業保険申請件数、アメリカの製造業景況感指数)の下振れも日経平均株価の大幅な下げの引き金になったと解説している記事も多いです。
本日終値の株価の水準は、2024年1月ぐらいと同じです。とすると、今年の1月から新NISAで投資を始めたばかりの人の中には含み損を抱えた人も出てくる形になります。1月からは7月初旬頃までは最高値を更新し続けていて、NISAで投資をしている人の口座は含み益が出ている人が多かったと思います。まさか、8月1日になった程度で、これほど大きな下げを経験することを予測できた人は少ないと思います。
ネットのニュース記事の中には、暴落だと煽る記事も散見されるようになりましたし、中にはNISA制度を始めた政府を糾弾する論調の記事もあります。(逆に今回の下げは少し下げ過ぎだから戻すのではないかという意見を持つ有識者の方もいます)
新NISAは短期での利益を追求することなく長期の視点で育てることが大切だと言われていますが、今日の日経平均終値を見て、冷静でいることができる人は少ないのではないかと思います。新NISAで購入した個別株や投資信託を売る人が増えるのか、このまま長期投資と割り切って保有し続ける人が多いのか、その動きが今後は注目ポイントになりそうです。
【2024/08/02追記】
この6月から7月の急騰と急落を主導したのは投機筋を含む海外投資家の先物取引だという三井住友DSアセットメンとの方の分析がありました。今日の日経平均の下げも投機筋による先物の売り主導であれば利益確定のために大きく買い戻しが入ることが予想されるという分析をされていました。どちらにせよ、今晩の米国市場の値動きと月曜以降の東証の動向から目が離せなくなってきました。
【2024/08/03追記】
AERAドットコムで今すぐ市場から離れなさいという記事が掲載されました。相場が落ち着いてから振り返りたいので、リンクを残しておきます。
読売新聞でも読者の不安を煽るような見出しの記事が出ています。
一方で日経平均の先物の価格が未だ1000円以上安の状況なので、月曜日の東証がどのようになるのか心配ではあります。少なくとも私は損切りはしないつもりです。
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