リニア中央新幹線の開業は静岡県の反対を受けて2027年を見送り

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静岡県がリニア中央新幹線の着工を認めていないことを受けて、JR東海は今まで目指してきた2027年の開業を断念する方針を明らかにしました。仮に今すぐに着工できたとしても静岡県内の工事には10年必要なため開業は2034年以降になります。

今になっても静岡県は環境に対する影響が懸念されるなどの理由でリニア中央新幹線の静岡県内の工事着工を認めていません。

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静岡県の北側に広がる突起エリア

なぜ、リニア中央新幹線が静岡県を通るのかというと、静岡県の北側に長野県と山梨県の間に食い込む突起があるためです。

この突起、山梨県か長野県に編入できないでしょうか。

逆に静岡県内以外の工区については建設は進んでいるので、リニアが走っていないにも関わらず、先に出来上がった区間については必要なメンテナンスを少なくとも10年以上続けなければいけないことになります。

道路建設などでは立ち退かない住居に対して行政代執行などの手続きをする最後の手段がありますが、静岡県の反対に対しては何か有効な手段はないのでしょうか。日本の経済発展に大きく影を落とす事案になっていると思います。

静岡県知事は静岡県民の民意で選んだ人だと思います。静岡県の方々はリニア中央新幹線の開業が遅れて日本の経済に影響を与えることについて、どうでもいいと考えているのでしょうか。静岡県内にリニア新幹線の駅が出来ないから興味がないのでしょうか。

日本に鉄道が開業しはじめた明治時代、蒸気機関車からの火の粉で火事になるなどといった理由で近所に鉄道が開業することを反対して、鉄道がまったく別のところを通ることになり、やがて鉄道の利便性が認められた頃には反対運動をした地域は交通の便が悪く厳しい状況になったという話があります。

リニアが開業することで新幹線が静岡県内の駅で停車する機会が増えるというメリットを国はメッセージとして伝えています。今のように静岡県内駅の新幹線の通過列車が多い状況が続くと、静岡県にも深刻な影響があるのではないでしょうか。

【2024年4月3日追記】

川勝知事が辞任を表明

4月1日の静岡県庁の入庁式で川勝知事は新入職員に対して、「実は静岡県、県庁というのは別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね」(原文ママ)と訓示をして、各方面から「職業差別ではないか?」という抗議を受けていました。これを受けて、川勝知事は4月2日の午後6時からメディアの取材に応じて、メディアへの批判を繰り返した後、「どうしたらいいかと思って考えていたが、準備もあるので6月の議会をもってこの職を辞そうと思っている」と発言しました。

そのまま、質問を打ち切り、川勝知事はその場を立ち去ったということで、メディアでは「なぜ辞任発言をしたのか、真相は闇のまま」と報じているところもありますが、現在の状況では明白だとも思えます。

川勝知事には自らの発言に責任を持っていただき、「辞めるのを止めた」ということにならないよう、しっかりと辞任していただき、次の知事をどうするかは静岡県民の民意でしっかりと選んでほしいと思います。

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