電車の発車間際の駆け込み乗車の危険性とドア挟まりの見せしめ状態

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先日、始発駅から電車に乗っていた際、発車ベルが鳴り終わって電車のドアが閉まりかけているのに電車に駆け込み乗車をしようとした30代に見える男性がいました。

上半身は電車内に滑り込むことができて、あわや駆け込み乗車成功かと思いきや、最後に車内に滑り込ませようとした右足が下肢の部分でドアに挟まり、その人は車内に突っ伏すように倒れ込む形になってしまいました。

なんとか足が抜けないものかとその方はもがいていましたが、どうにもなりません。ドア閉めの警告灯が点いているはずなので、車掌さんも気がついているはずなのですが、なぜかドアも開きません。

車内にいた乗客の皆さんは「ジロッ」と睨んで怪我ないことを確認すると、「迷惑だな」という雰囲気で誰も手を貸さずに目を背けていました。いわば、倒れ込んでいる人は「見せしめ」の状態です。

そんな状況がしばらく続いたあと、その人が足を挟んでいるドアだけが開いて、その人は九死に一生を得ていました。ずいぶん長く感じましたが、一分ほど倒れ込んでいたでしょうか。

通常であれば、発車してから「駆け込み乗車は危険なのでお止めください」といったアナウンスが行われますが、車掌さんも反省していることを察したのかそのようなアナウンスはありませんでした。

ドアがしばらく開かなかったのは、車掌さんが完全にドアが閉まらない箇所付近の安全確認をして、ドアを開けて問題ない状況なのかを見定めていたことと、全部のドアを開けずにそのドアだけを開ける切り替えをしていたためなのでしょう。

今回は駆け込み乗車をした人に怪我がなくて良かったですが、状況によっては間違えなく大きな怪我に繋がります。通勤電車は数分で次が来るので、その数分のために駆け込み乗車をするのはリスクとパフォーマンスのバランスが完全に取れていません。

また、その列車は各車両に定員の140人ほどが乗っていたとすると、10両編成なので1400 人の人がいたことになります。これらの人のそれぞれの1分間を奪ったのだとすると、1400分の損失、およそ1日分をこの人は奪ったことになります。

駆け込み乗車は怪我をするリスクと他人に与える迷惑の大きさから全く割に合わないので止めましょう。

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