変革の推進と足を引っ張る人の存在

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

今までのアナログだった方法をデジタルの力で変えていこうとすれば、必ずどこかに矛盾が生じて問題が出てきます。欧米などデジタル化が進んでいる国は、この問題についてしっかりと対策をするとともに、再発しないための対策をとって前に進もうとします。

一方で日本の文化は今までと異とするものをなかなか受け入れにくいところがあり、何か問題が出ると、「ほら見たことか」、「今までのやり方の方が良かった」、「もっと別のやり方があったはずだ」という足を引っ張るような話が続出して、前に進みにくくなり、結果としてデジタル後進国となっていきます。

今のマイナンバーカードとか、保険証の廃止の議論がまさにこれです。保険証という単なるプラスチックカードは他人に簡単に悪用されて、無保険者が3割負担で診療を受けて、結果、医療行政の大きな負担になっています。この現実に対処するためには、他の人が保険を使った医療行為を受けられないような仕組みを使うしかありません。

講談社のフライデーオンラインの記事で、サイボーズ社代表取締役の青野氏が、まさに足を引っ張る論調で解説をしています。

「思っていた通りの展開」…サイボウズ青野社長に聞く「マイナカード」トラブル解決の唯一の方法とは | FRIDAYデジタル
トラブルが相次ぐマイナンバー。問題が解決されないまま、マイナカードが普及に突き進んでいいのか。かねてマイナカード不要論を唱えていたIT企業サイボウズ社長の青野慶久さんは、現状をどう見ているのだろう。

例えば、「コンビニで証明書を取得できるということを自慢するセンスが理解できない。紙の証明書が無くてもスマホで手続きができるようにするべきだ」という主張があります。もともと、マイナンバーの最終形態はそこを狙っていて、引越しワンストップ、子育てワンストップなど、手続きごとに改善が進められています。青野氏はどこまで確認してこの記事を書いているのでしょうか。国民の不安や不信をあおって、単に足を引っ張りたいだけのように見えてしまいます。

青野氏はIT業界で実績を上げてきた方だけに、非常に残念な記事に思えました。

コメント