日本におけるiPhone5sの人気

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iphone 5s-box

電車に乗っているときに周りを見渡して見ると、iPhone5sを使っている人がとても多いことに気がつきました。日本ではiPhoneの普及率が高いと言われていますが、その中でもiPhone5s。使っている人の割合はとても多いと思います。

IDCジャパンの調査では日本におけるiPhoneのシェアは40.9%、前年の同期は32.8%でしたので、飛躍的にiPhoneがシェアを伸ばしていることがわかります。
この数字はガラケーも含めた母数で計算しているというのですから驚くべきシェアだと思います。

東洋経済でぜこんなに日本でiPhoneが普及しているのかを解説した記事を掲載していました。この記事によると、iPhoneが優れた端末であるという理由ばかりではなく、iPhone5sを異常に安く販売している日本の市場における特徴も理由にあげていました。

本来はiPhone5sは高級機という位置づけですが、そんなこと御構い無しで、携帯電話ショップの店頭には、iPhone5s一括ゼロ円のポスターが目立ちます。MNPで転入してくる人を対象にしたキャンペーンという形をとっていますが、高級機。無料で配ってしまうというのは、とても不思議な市場です。

結局、この無料でiPhone5sを配る原資は長期間、同じ携帯電話会社と契約して、高い料金を払い続けている人の料金が実質的には回されるという異常な状況です。

また、東洋経済の記事によれば、各携帯電話会社ともに昨年の12月末以降からiPhone5sの大量在庫を抱えており、これを消化しなければいけないという事情もあるようです。

ただ、このMNP転入時の特殊なキャッシュバックについては、縮小が進んでいるようです。各社ともにキャッシュバック金額の段階的な縮小を見込んでいるようで、街の携帯電話ショップのTwitterをみていても、2月ぐらいに提示されていた条件よりも悪くなって来たように思います。

総務省でも現在の状況は改善しなければいけないという動きがあり、たとえばSIMフリー端末の普及やMVMO業者のシェアアップにより、現在の高いスマホの料金自体に風穴を開けようとしています。

こうなれば、iPhoneそのものの値段的なお買い得感は相対的に減るので、日本におけるiPhoneのシェアも減るのではないかと記事では予測していました。

私自身はiPhone3Gの頃から使っているのですが、周りには持っている人が少なくて最初はとてもレアな感じでした。その後、iPhone4sあたりから周りの人が次々にiPhoneを使い始め、特別な端末という印象は非常に少なくなりました。この頃からSoftBankとauで販売合戦が繰り広げられていたので、他端末と比較してiPhoneが安い端末になってしまったのでしょう。

たとえば、イオンでは通信料金と端末をあわせて2980円のプランを提供し始めました。大手携帯電話会社のプランの約半額になっています。端末はNEXUS4なので使いやすいのではないかと思います。通信速度が200kbpsなので、かなり限られますが、メールやLINEなどのテキストベースのやりとりであれば、さほど通信速度の遅さが気になることは少ないかもしれません。

nexus4

このようなイオンの取り組みなどを通して、できるだけ毎月の通信料金が安くなって、端末の料金は本来の金額で購入するような状況になることを望みます。

【2020/08/04追記】

この記事を書いてからすでに6年が経過しましたが、現在ではOSのアップデート対象から外されてしまったiPhone5sを使っている人はほとんどいなくなってしまいました。同じ大きさの後継機種としては、後に発売されたiPhone SE2を利用している人が多いのではないかと思います。

日本においても回線料金と端末料金の分離が進んだことにより、高価なスマホ本体は売れにくくなっています。アップル社としても高価な製品と安価な製品を併売していくような形を続けるのではないかと思います。私自身は2年から3年おきくらいで買い換えるスマホという商品に十万円を超える投資を続けることはできないので、安価なシリーズの方を使い続けることになると思います。

現在、手元にはiPhone7のほかに富士通のarrows rxといった格安スマホを使っていいます。Androidスマホも使いやすくなってきているので、もしかするとiPhoneにこだわる必要もなくなってくるのかもしれません。

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