エンジンオイルの劣化による車両火災

当サイトの記事には広告が含まれます

エンジンオイル交換

カー用品店の業界団体である自動車用品小売業協会は、エンジンオイルの劣化による車両火災の注意喚起を今後実施するそうです。

エンジンオイルが劣化しても、エンジンに対して負担をかけてしまったり、最悪の場合はエンジンが壊れてしまうことがあるとは思っていたのですが、車両火災にいたるケースがあるという話しを聞いて驚きました。

エンジンオイルの適切な管理を怠ると、エンジンオイルがドロドロになってしまい、最悪のケースではエンジンから発火、発煙してしまうケースがあるそうです。


このようなケースになるのは、自分でエンジンオイルのチェックをしない場合や、12ヶ月点検を怠っていたりする場合かとは思いますが、実態のケースではどんな経緯でドロドロになってしまったのかが気になるところです。

国土交通省の発表資料を確認したのですが、平成22年には、車両火災のうち163件が原動機を原因とする出火だったそうです。

具体的にどの程度の距離で交換が必要になるのか等については、国土交通省の発表資料の中からは見つけられませんでした。ただ、走行距離11万キロのクルマのエンジンに関する写真がありました。確かにドロドロにへばりついてしまっていて、やっかいな状況になっていました。

ガソリンスタンドなどでは、まだエンジンオイルを交換してから数百キロしか走っていないのに、「エンジンオイルが劣化していますね。そろそろ交換どきです」などと話しかけられるケースがあります。

これはそのガソリンスタンドがエンジンオイル交換の材料費や工賃で少しでも売り上げをアップさせたいがために話しかけてくるわけですが、逆にこのような勧誘に対しては不信感を募らせてしまいます。このようなアプローチ自体が、自動車業界の正常な発展のためには悪効果になっていることは間違えありません。

今回、エンジンオイルの点検をカー用品店の業界団体でキャンペーンすること自体、安全対策という側面ももちろん大きいですが、それ以外に、そのままにしておくとディーラーに流れていってしまう需要を少しでもカー用品店に流したいという気持ちがあるはずです。

ところが、カー用品店自体が「エンジンオイルを3000Kmから5000Km程度、または半年間のうちどちらかの条件に達した時点で交換しましょう」と勧誘しています。ところが、クルマの説明書を見ると、純正オイルで1万Kmごとに交換などと書いてあることもあり、その交換時期に大きな差異があることが判ります。

エンジンオイルは近距離の走行が多く、エンジンをかけたり切ったりを繰り返している方が劣化のスピードが早いなど、単に走行距離だけでは判断できないところもありますが、それにしてもカー用品店の閾値は低いような気がします。

私自身はディーラーで純正オイルに交換してもらい、8000Km程度で交換してもらうのが、結局は自分にとって最もリーズナブルではないかと最近では考えています。

コメント