SoftBankが5月9日に記者発表を実施した中で、米国の決済大手のPayPal社と戦略的な業務提携をすることが報告されました。
7月までに両社で10億円ずつを出し合って、PayPal JAPANを発足するようです。
PayPal hereは、スマートフォンに小さなカードリーダーをセットすると、その場で簡単にクレジットカード決済が出来てしまいます。スマートフォンさえあれば、特別な端末が必要ないことと、手数料が安いことから、米国では自営業者を中心にしてシェアを伸ばしています。ちなみに、手数料は決済金額の2.7%、カードリーダーは無償で配布をしているようです。
今までの日本ではクレジットカード決済システムの導入コストが10万円前後かかるそうです。また、クレジットカードの決済手数料が5%から8%と高いので、クレジットカードの導入店舗がなかなか伸びないことが原因の一つです。ITmediaの記事ではPayPalは日本での決済手数料は5%になると書かれていました。
日本ではSoftBankの営業実績を活用して、特に中小の飲食店をターゲットにするそうです。確かに、高級なメニューを提供している中小の飲食店では、クレジットカードが使えると消費者の視点から見ても便利だと思います。
また、ネット通販でPayPalを利用した場合は、購入先のショッピングサイトなどにカード番号や住所などの個人情報を知らせずに決済をすることが出来ます。現時点ではPayPalに対応しているショッピングサイトは日本ではまだ少ないですが、今回の日本法人の設立を受けて、日本でも一般的になるのではないかと思います。
私自身、今まで取引をしたことがないお店を使ってネットで買い物をすることは怖かったので、あまり利用してきませんでした。銀行振込で買い物をしていたのですが、クレジットカードを使う場合と比較して手間が増えてしまいますし、振込手数料が別にかかってしまい、やはりクレジットカードの方が手軽で良いです。PayPalに対応したサイトが増えると、日本でもかなり利用率が上がるのではないかと思います。
今後、どのような形で利用率が伸びていくのか、そして消費者から見ると利便性がどの程度上がるのかが気になるところです。
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