政府が景気刺激策の一環として実施してきたエコカー減税制度が今年の9月で終了する予定です。この終了までに新車登録を終わらせてしまうことができるように、駆け込み需要が最近は増えてきているそうです。この制度自体、本当は今年の3月末ですでに終わっている予定でしたが、景気がまだ回復していなかったことから半年間延長された経緯があります。
再度の延長があるかどうかが気になるところですが、最近のマスコミの報道を見ていると、政府の見解としては延長を考えていないようです。たとえば、16日午前中の閣議後の記者会見で経済産業相は予定通りに9月末に終了したい意向を示しています。ただ、発言の中では「経済情勢は引き続き中止が必要でやめる結論を正式に出しているわけではない」とも発言をしており延長の若干の可能性について含みを残しています。
トヨタ自動車はエコカー減税制度がおわったあとの10月から12月、国内の新車市場は現状の3分の2になると系列の販売店に伝えたそうです。この予想が的中すれば、リーマンショックが発生した直後と同等の年率換算230万台規模となります。今年の9月末までの駆け込み需要が予想以上に盛り上がっているので逆に10月以降はその反動で新車販売が大きく減ってしまうという予想です。
エコカー補助金制度を適用するためには9月末までに登録を終わらせなければいけませんので、車種によってはそろそろ契約をしないと間に合わなくなります。また、一部の人気車種ではすでに9月末までに納車が間に合わなくなる車種も出始めているようです。マスコミでも最近、しきりに取り上げていますので、駆け込み需要はさらに盛り上がるのではないでしょうか。
エコカー減税制度はまだ残りますが、エコカー補助金がなくなることは消費者の目から見るとやはり大きなことなので、10月以降の新車販売がどのような傾向を示すのかは気になるところです。
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