「100人の偉人」で紹介された黒澤明監督の驚くようなエピソード

黒澤明

テレビで100人の偉人という番組が放送されていました。日本人にアンケートをとって、日本人に人気のある偉人をランキングした番組です。その中で驚くべきエピソードが紹介されていました。

映画「天国と地獄」で川のほとりの土手の上から電車に向かって手を振っている短いシーンがあります。このシーンを撮影するために、列車と土手の間にあった2階建ての家の2階部分を取り壊させてしまったというのです。撮影に協力したその家の人もスゴイと思うのですが、その僅かのシーンの撮影のために2階を壊してしまうという「こだわり」を持っているというのが黒澤明監督の凄いところだと思いました。

映画撮影が終わった後は、この二階部分は無事に復元工事が行われました。実際の映画のシーンについては、こちらのサイトで詳しく紹介されています。

「こだま号」のシーンでは国鉄から実物の151系特急電車を1編成チャーターして、実際に東海道線上を走らせて撮影が行われました。この映画が公開された昭和38年にはまだ東海道新幹線がありません。東海道本線は数々の列車が運行されていて過密ダイヤだったはずですが、映画撮影のためにチャーターした列車を走らせるということは並大抵のことではないと思います。Wikipediaでは本番でNGを出すと2000万円が吹き飛んでしまうことから、田町の電車区に停車中の151系電車で入念にリハーサルが行われたと紹介されています。

この映画、「天国と地獄」は以前見たこともあるような気がするのですが、どんなストーリーだったか思い出すことができません。

黒澤明監督の有名な作品の一つですし、今回、このようなエピソードも聞いてしまいましたので、ぜひまた見てみたいと思います。DVDでも発売されていました。

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